じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 文学部中庭の花壇状況。8月が多雨だったため雑草が生い茂っていたが、土日の整備作業により、ほぼ現状を維持している。白とピンクのサルビア・コッキネア(紅花サルビア、Salvia coccinea、Scarlet Sage)の花が終わり、伸びすぎているので、切り戻しを行った。10月以降にもう一度花を咲かせるものと期待される。


2014年9月29日(月)

【思ったこと】
140929(月)御嶽山の噴火

 9月27日に噴火した御嶽山関連のニュースが連日伝えられている。9月29日夜の時点で、噴火で死亡した方は12人、心肺停止の方は24人となり、日本の登山史上でも有数の大惨事となった。

 1979年の噴火の時は登山シーズンが終了した10月下旬であったため、人的被害はゼロであったと記憶しているが、今回は紅葉シーズンまっさかりで、しかも土曜日の昼。ちょうど朝から登り始めた人たちが頂上付近でお弁当を広げる時間帯であったため、多数の犠牲者が出てしまったようである。

 私自身は、過去3回(うち2回分は、王滝口→頂上→濁河温泉泊→再び登頂→王滝口)、この山に登ったことがあるが、3000m級の高山ではあるものの、登山道がよく整備されていて、小学生からシニア世代まで、比較的簡単に登れる山という印象があった。また、高山植物や秋の紅葉も美しく、雷鳥を初めて見たのもこの山であった。

 録画していた某関連番組(民放)によれば、御嶽山が人気の山である理由は、(1)木曾節、(2)信仰登山、(3)日本百名山、などにあるという。反面、周囲に谷間が多いため、麓から仰ぎ見ることのできる場所はきわめて限られている。JRの車窓から間近に眺められるのは、中央西線ではダムの向こうに見える1箇所のみでほんの数秒程度である。

 また、同じ関連番組(民放)では、出演者の方が、今後の登山の際には防空ずきんのようなものを持参したほうがいいのでは、といったコメントを寄せていたが、防空ずきん程度では、数十cmの噴石から身を守ることは困難。阿蘇山・中岳山頂にあるような頑丈なシェルターを各所に設置し、煙が見えた時点ですぐに駆け込めるようにすれば、再び噴火があっても、人的被害は相当程度防げるのではないかと思う。

 あと、風向きや、火口からの距離にもよるが、噴火の煙が見えた時は近くの岩陰に身を潜めて、熱風を吸い込まないようにすることが最善ではないかという気もする。無理に逃げようとしても、その途中で噴石に致命傷を受ける恐れもあるし、そもそも、人が走るスピードで逃げ切れるものではあるまい。何が何でも山を下って逃げるよりは、噴火口から離れた方向の尾根筋や別の沢に向かい、また御嶽山に限って言えば、火口から離れた摩利支天、濁河温泉方面に向かったほうがより安全であるようにも思える。もっとも今ここに書いたことは私の素人判断である。安全な避難方法については、専門家のご判断を待ちたいと思う。

 とにもかくにも、大惨事になってしまった。まだ救出されていない方々が一刻も早く無事に戻って来られますように。