じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 岡大西門西側の花壇近況。白花曼珠沙華のほうは半分くらいの花が終わってしまったが、代わりに、大量のテンニンギクとともに、サルビア・アズレア(左上の青花)、百日草各種(写真左下)、ポーチュラカやマツバギク(写真右)が、夏の暑さから元気を取り戻して咲き乱れている。


2014年9月28日(日)



【小さな話題】

逸ノ城人気

 大相撲秋場所で、東前頭10枚目の逸ノ城が13勝2敗の好成績をあげ、殊勲、敢闘の両賞を受賞した。前日に白鵬に敗れて残念ながら優勝はのがしたが、来場所の大活躍が楽しみである。

 逸ノ城については7月19日の日記に出身地のアルハンガイ県バットツェンゲル郡の写真を掲載したことがある。「怪我などの事故が無ければ、白鵬の次の時代を担う大横綱になりそうな気配。 」と書いたが、「白鵬の次の時代」どころか「白鵬と優勝を争う」ところまでくるとは思いも寄らなかった。

※余談だが、私はこれまで人生60+α年、「殊勲賞」は「しくんしょう」と読むのだと思っており、他の人の発音もそのように聞こえていた。漢字変換がうまくできないのでもしやと思って、初めて「しゅくんしょう」であることに気づいた。




日本にカジノ産業は定着するか?

 9月29日朝のモーサテで、カジノの経済効果についての話題が取り上げられていた。「統合型リゾート(IR)推進法案 」(通称:カジノ法案)が秋の臨時国会で成立する公算が大きくなったことに関連したもので、ラスベガスの活況のほか、閉鎖に追い込まれた米国東部のカジノ施設の事情も紹介されていた。

 カジノの経済効果としては、ディーラーや、飲食部門の雇用、外国からの観光客誘致などが目玉になっているようである。もっとも、しょせん、農業や製造業のように何かを生産するような産業ではなく、どこかで有り余っているお金を回収して雇用者に再分配するような産業であること、また、外国からの観光客は各国の経済情勢や国際関係にも大きく影響されるので、安定した雇用の確保につながるのかどうかはかなり不透明であるように思う。おそらく、カジノ解禁から10年くらいは活況を呈するかもしれないが、東京オリンピックが終わるころからは衰退していくのではあるまいか。

 日本国内のギャンブルというと、パチンコ、競馬、競輪、競艇、それと宝くじやスポーツ振興くじなどがあるようだが、私自身は学生時代にパチンコに熱中していたくらいで、それ以外のギャンブルには一度たりとも手を出したことが無い。ラスベガスを訪れた時も、空港で余った小銭を使って少しだけスロットマシーンを体験してみたが、何が面白いのかよく分からなかった。上掲のカジノ産業というのは、おそらく伝統的なカードゲームやスロットマシーン、ルーレットなどを主体とするものと思うが、客層はかなり異なっており、カジノ解禁になったからといってパチンコや競馬ファンが減少するということはなさそうである。

 行動分析学的にみれば、ギャンブルに熱中するのには少なくとも2つのタイプがありそうだ。1つは、何らかの能動的な選択行動にランダムに結果が伴うという変比率強化スケジュールの効果、もう1つは、(能動的な行動は殆ど関与しないが)低コスト・低確率のもとで巨万の富が得られるかもしれないという特殊な好子がもたらす効果である。上掲のうち、パチンコ(少なくとも私が学生の頃の旧型マシンで遊ぶパチンコ)の場合はある程度のスキルが求められ、また競馬、競輪、競艇などは、予想が的中することもあり、全くの運任せとは言えないので前者に相当する。いっぽう、宝くじは、種々の迷信行動はあるものの、原理的には全くの運任せにすぎない。スロットマシーンやルーレットでは、「いくら賭けるか」、「どういうふうに賭けるか」というスキルは求められるが、パチンコのスキルや競馬の予想と違って、自分の能動的な行動によって当たる確率を増やすことは原理的にできない。けっきょく、確率現象について科学的な知識を持っている人は、運任せ的なギャンブルには手を出さない。「運」について特定の信念を持っている人、というか思い込みや願望的思考の強い人だけが熱中するのではないかという気がする。