じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 京都市地下鉄・今出川駅の1つ北には鞍馬口駅がある。学生・院生時代、その近くに下宿していたことがあり、学会の帰りがけに少しだけ歩いてみた。鞍馬口交差点の南西側にはかつて烏丸マートがあったが、現在は「鞍楽ハウディ」に改称していた。もっとも、ネットで検索したところでは、協同組合烏丸マートという会社が運営しているようなので、経営母体は変わっていないものと思われる。

 交差点西側には西光堂という写真屋さんの看板が見えた。学生・院生時代、このお店で現像・プリントをお願いしたり、大判のフリーアルバムを購入していた。この店の右側(南側)には丼・うどんの食堂があったはずだが、いまは洋品店になっているように見えた。なお、烏丸マートの南側にあったコダック系の写真屋さん、清雅堂は店を閉められたのか移転されたのか、お店の位置を確認することができなかった。





2014年9月14日(日)

【思ったこと】
140914(日)日本心理学会第78回大会(6)高齢者への記憶支援(3)

 昨日の続き。このほか、シンポでは以下のような点が指摘された【長谷川の聞き取りによるため一部不確か】。
  • 記憶についての自己評価の高い人は活動的なライフスタイルになっている(種々の活動32項目中20項目で有意)。
  • 記憶支援でも、高齢者の自己効力感を高めるような配慮が必要。←種々の検査や訓練で成績が悪いと自信を失わせてしまう恐れもあるので、レベルの設定や結果のフィードバックを工夫しなければならない。
  • コミュニティの中で記憶支援活動を行うことは、交流の活性化の手段にもなる。
  • 【指定討論】心理学として何ができるのかを明確にする必要がある。
  • 【指定討論】いろいろな訓練をパッケージで実施してしまうと、個々の要因の効果を分析することができない。有効性を高めるには、心理学的方法に基づいた分析が必要。
 ここからは私自身の考えになるが、まず、自立した日常生活を続けるには最低限の記憶機能は必要であろうとは思う。但し、長時間のトレーニングによって記憶機能を維持しようとしても限界があり、老化の実感し自己効力感を失っていく恐れもある。このあたりは、これはアンチエイジングへの批判と重なるところがある。むしろ、記憶機能のある程度の衰退は必然として受け止め、スケジュール管理ツールや、手軽に検索想起ができるようなスマホ・タブレットのアプリを使って、できるだけ記憶に依存しないような生活スタイルを確立していくことも必要であろう。

 今回は健常高齢者の記憶支援の話題であったが、認知症高齢者の記憶障害に対する対応や支援については別途、検討していく必要がある。昨日までに取り上げた計算トレーニングや音読の効果についても同様。
 
次回に続く。