じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 アテネのリカヴィトスの丘に登ったあと坂を下っていったところ、街中の公園内で写真のような設備を見つけた。上部に「www.vivliothiki.org」というURLが記載されていたので帰国後にアクセスしてみたところ、こちらのサイトが見つかった。青空図書館のように見えたが、サイト内に「The swapping bookshelf」の文字があり、さらにこれをキーワードに検索するとThe swapping bookshelfが見つかった。無料の古本交換所のような設備と思われる。



2014年8月25日(月)

【思ったこと】
140825(月)2014年版・高齢者の心と行動(7)

 今年度版の講演草稿の続き【以下、ですます体】

 自由に思い浮かべていただいた
  • 好子:あなた自身が欲しがっているモノ、あったら嬉しいような出来事、条件などを思い浮かべてください。美味しいお菓子、食べ物、お金、家、車、旅行、他者からの感謝、花、健康状態など何でも結構です。
  • 嫌子:あなたにとって嫌なモノや出来事、条件などを思い浮かべてください。苦痛、暑さ、寒さ、嫌いな動物、騒音、など何でも結構です。
をもとに、行動の直後にそれらがどのような形で出現、消失した場合に行動が増えるのか(=強化)、あるいは減るのか(=弱化)を考えてみます
  • 行動が増えるケース(行動が強化されるケース)
    • 好子出現の随伴性:【   】→行動→【好子出現】
      →行動することで成果を達成/働いて報酬を得る/ボランティア活動をして感謝される
    • 嫌子消失の随伴性:【もともと嫌子あり】→行動→【   】
      →オオカミに襲われて必死に逃げる/脅かされている状況で、命令に従って行動し苦痛や恐怖から逃れる
  • 行動が減るケース(行動が弱化されるケース)
    • 好子消失の随伴性:【もともと好子あり】→行動→【   】
      →交通違反をしたところ、財布の中から反則金分のお金が消失/いたずらをしたのでおやつ取り上げ
    • 嫌子出現の随伴性:【   】→行動→【嫌子出現】
      →スピードを出しすぎて事故で大けが/犬を撫でようとして噛まれる
 このうち、
  • 好子出現の随伴性は、今回のお話の中心となりますので改めて詳しく述べます。
  • 2番目の嫌子消失の随伴性は、英語では「逃避(Escape)の随伴性」とも呼ばれています。有害・危険な対象から逃れたり、それを破壊することで嫌子を消失させますが、あまり楽しいものではありません。無理やり行動させられているような状態です。
  • 3番目は英語では「ペナルティ(Penalty)の随伴性」とも呼ばれています。罰金などがこれにあたります。
  • 4番目は物理的な苦痛を伴うような罰(Punishment)のことです。人間社会では、体罰などは禁止される風潮にありますが、自然界で無鉄砲なことをすれば、大けがなどの嫌子が出現してしまいます。


次回に続く。