じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



04月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る

農学部農場の菜の花と桃の花。「菜の花」と書いたが、品種名不明。普通のアブラナとは違うようだ。


2014年4月7日(月)

【思ったこと】
140407(月)岡大の敷地内全面禁煙、いよいよ4月から(10)違反喫煙行為への対応(4)279日のあいだに94人+αに注意行動

 昨年4月1日に違反喫煙に対する「介入つき観察」を初めてから1年余り、また、喫煙敷地内全面禁煙が実施されてから1週間が経過した。過去日記、デジカメ写真、こちらの日誌などチェックしてみたところ、2013年4月1日から2014年4月7日までのあいだの観察日数は出張・旅行・帰省などの不在期間を除いた279日。喫煙行為の目撃件数は101件あり、このうち、単独の喫煙は81件であり、残り20件は、2人組もしくは集団の中での喫煙であった。

 実際に注意活動を行ったのは101件のうち82件であった。残り19件は、喫煙者が遠く離れていたり、自転車運転中で走り去ったり、観察者自身に急ぎの用事があったなどの事情による。また、集団喫煙者において、観察者が近づこうとした時に走り去った事例が2件あった。

 注意対象件数82件のうち79件における注意対象人数は96人。但し、同一人物に二度注意したケースが2件あったので、実質人数は94人となる。残り2件は、日本語検定試験受験生(外国人)と外部団体による研究集会参加者に対するものであり、あまりにも多すぎたため正確な人数は把握できていない。

 こうした注意活動がもたらす効果は、対象者の種別、状況によって大きく変わるようである。

 まず、学外からの訪問者、業者、散歩中の近隣住民の場合は、敷地内全面禁煙(昨年度であれば、指定喫煙所以外の全面禁煙)という大学の方針を知らなかったというケースが多い。この場合は、単に「ここは禁煙です」とお伝えするだけで次回から守っていただけることが殆どである。行動分析学的に言えば、注意行動、弁別刺激の提示となる。要するに、「ここは禁煙、ここでは喫煙できる」という弁別行動ができている人たちの場合は、敷地内全面禁煙という弁別刺激を提示するだけで止めてもらえる。ま、願わくば、禁煙表示があろうとなかろうと、灰皿の無い場所では喫煙しないということを厳守してもらいたいものだ。

 いっぽう、講義棟裏で散見された喫煙行為は、介入つき観察で巡回している日中の時間帯はさすがに減ったものの、夕刻から翌朝の時間帯はずっと続いていた。これは、前日と翌朝のポイ捨て吸い殻数を比較することで確認できた。要するにこれらの違反は、喫煙できる場所と禁止されている場所との弁別が全くできておらず、かつ、違反喫煙行為への弱化が十分になされていないことを意味している。といっても、ニコチン依存起源の喫煙は、注意行動という罰的統制だけでは弱化できない。これについては、当該喫煙者への禁煙サポートを体制を充実することが第一であり、併せて、目撃した学生が遠慮無く喫煙を制止できるような環境づくり(講義棟周辺での喫煙が悪いことで止めさせなければならないという環境づくり、および、喫煙を止めさせようとした時に嫌がらせを受けないような体制づくり)が不可欠である。単に「全面禁煙」のポスターを張り巡らせただけでは効果はうすい。

 次回に続く。