じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 卒業式当日(3月25日)の文学部中庭。昨年(写真下)と比べて、花壇が整備されていることが分かる。なお、中庭の椅子とテーブルは昨年の3月25日朝に設置され、満一年となった。写真下では、メタセコイアの木の前に置かれた箱から椅子を取り出している様子が写っている。


2014年3月25日(火)

【思ったこと】
140325(火)コミュニティで創る新しい高齢社会のデザイン:平成22年度採択プロジェクト成果報告シンポジウム(11)セカンドライフの就労モデル開発研究(3)

 昨日に続いて、


セカンドライフの就労モデル開発研究 〜生きがい就労事業の開発と効果検証〜

についてのメモ・感想の最終回。

 報告の中では、事業者側と就労シニア側双方にメリットがあることが強調された。

 このうち、事業者側のメリットとしては、「短時間の労力が欲しい時」、「教育コスト不要」、「最低賃金レベル」、「周辺業務を担ってもらえることで、正規従業員が本来の仕事に専念できる」などが挙げられており、いっぽうシニア側のほうからは「シルバー人材センターより就労機会が多い」、「新たな仲間」、「年金にプラスした副収入で旅行やグルメなど新たな楽しみ実現」、「生活のハリ、規則性」などが挙げられたという。また興味深いのは、勤務日以外でもシニアの活動量が増えた点であった。つまり、就労が365日の生活全体をアクティブにしている可能性がある。なお、この取り組みに参加した高齢者には、活動量のほか、脳・血管、認知能力、筋肉など、さまざまな心身機能の測定が行われており、最終的なエビデンスが期待できる。

 以上、今回は4件の成果報告があったが、さすが、狭き門を突破されて採択されたプロジェクトだけあって、どれも、目的や方法、成果がしっかりしていて、この種の研究の模範となる内容であった。来年同時期には、1年あとから出発した別のプロジェクトの最終報告会が行われるとのことなので、日程の都合がつけばまた参加させていただきたいと思う。

 次回に続く。