じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 今回の大規模環境整備により、岡大構内各所でアスファルト舗装から舗装ブロック(コンクリート平板ブロック)に取り替えられた。ウィキペディアには「このブロックを使った舗装は、雨水が地面にしみ込みやすく、都市型水害や地盤沈下を緩和する効果をもつ。」という記述があったが、3月13日の雨(26ミリ)の日に観察したところ、確かに透水性に優れ、歩行困難となるような水たまりができないことが分かった。


2014年3月14日(金)

【思ったこと】
140314(金)韓流「ビッグ 〜愛は奇跡〜」(1)

 私がハマったドラマとしては、「冬ソナ」、「純と愛」、「私の心が聞こえる?」、「屋根部屋のプリンス」、「偉大な遺産」に続く6番目、韓流としては5番目に視た作品ということになる【こちらに連載インデックスあり】。

 1月19日の日記で、「民放TVドラマカット版を卒業するわたし」と書いたところであったが、このドラマに関しては、民放版を録画して視聴した。TSUTAYAでレンタル完全版も探しに行ったのだが、あいにく、全巻貸し出し中となっていた。ちなみに、レンタル版は8巻第16話構成となっているが、TV番組のほうはなぜか17話に分割されていた。16話分をわざわざ17回に分けて放送したというのは、意外とカットシーンが少ないということだろうか。

 ストーリーのほうは、のちに二卵性双生児と分かる30歳の男性エリート医師(ソ・ユンジュ)と、アメリカから転校してきた18歳の男子高校生(カン・キョンジュン。卵子凍結によりずっと後になってから生まれた)の魂が事故で入れ替わってしまい、当初、ユンジュと婚約していた女性臨時教員(キル・ダラン)が、いろいろと喧嘩したり、葛藤したり、のすえ、外見はユンジュだが魂はキョンジュンという男性【紛らわしいので、以下、この状態の人物を「KKJ」と呼ぶことにする】を愛するようになり、相思相愛になるというような展開であった。

 ドラマ界ではこの種の「入れ替わりモノ」は定番だそうだが、映画やドラマをあまり視ない私にとっては、「転校生(1982年)」に続く2番目にすぎない。ちなみに、このドラマのタイトル「ビッグ」は、アメリカ映画の「ビッグに由来するとのことであるが、映画の「ビッグ」自体は、同一人物が魔法の力で身体だけ大人になってしまうというようなストーリーなので「入れ替わりモノ」とは言いがたい。であるからして、アメリカ映画『ビッグ』のリメイクとも呼べないように思える。とはいえ、男の子が精神的に成長する過程が描かれているという点では、アメリカ映画と共通点があるようにも思えた。

 ドラマのヒロイン「キル・ダラン」はちょっと変わった名前だと思ったが、中国語表記(台湾)では「吉多蘭」という字が当てはめられていた。もっともこれは、音声の当て字のようだ。キル・ダランの年齢は26歳、いっぽう、KKJは、出会いの時点で18歳、つまり8歳差という設定になっている。女性のほうが8歳年上の恋愛というのは、今の世の中ではそれほど不自然でも無いように思えるが、韓国ではどう受け止められたのだろうか。

 あと、韓国ドラマ大賞では、このドラマは総合82位、ラブコメ部門で31位と、総合2位(ラブコメ1位)の「屋根部屋のプリンス」よりは相当低い。原因はいくつか挙げられると思うが、1つは、キル・ダランとKKJの恋ばかりが描かれていて、「身体キョンジュン」が最終話まで寝たきりで終わってしまったこと(ストーリー上は元に戻ったと、マリを通じて伝えられる)、また、「魂ソ・ユンジュ」が「身体ソ・ユンジュ」に戻った後どうなったのかも分からないままだ。ま、ハッピーエンドで終わらせるのであれば、ソ・ユンジュはイ・セヨン(ユンジュの同僚の女医)と結ばれ、キョンジュンを追っかけていたチャン・マリは、キル・チュンシク(キル・ダランの弟)と結ばれるという展開にすれば、すべて丸く収まるだろう。もっとも、そういう部分は、わざわざ映像化しなくても、視聴者が頭の中で描けるとは思う。

 でもって、問題は、最終話をメデタシメデタシで終わらせるためには、魂キョンジュンはどんな身体でキル・ダランと再会するべきなのかという、創作上の技法が問題になってくる。

 次回に続く。