じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 11月12日(火)夜から、恒例の岡山タワー(←私が勝手に名付けた。公式には「OHK岡山放送電波塔」)のパープルライトアップが始まった。この企画は、女性に対する暴力をなくす運動に協賛するもので、以下を目的としている。
暴力は、その対象の性別や加害者、被害者の間柄を問わず、決して許されるものではないが、特に、配偶者等からの暴力、性犯罪、売買春、人身取引、セクシュアル・ハラスメント、ストーカー行為等女性に対する暴力は、女性の人権を著しく侵害するものであり、男女共同参画社会を形成していく上で克服すべき重要な課題である。

この運動を一つの機会ととらえ、地方公共団体、女性団体その他の関係団体との連携、 協力の下、社会の意識啓発等、女性に対する暴力の問題に関する取組を一層強化することを目的とする。

また、女性に対する暴力の根底には、女性の人権の軽視があることから、女性の人権の尊重のための意識啓発や教育の充実を図ることとする。
 また、実施期間は、平成25年11月12日(火)から11月25日(月)までの2週間(11月25日は「女性に対する暴力撤廃国際日」)となっている。全国のライトアップされる施設の一覧はこちらにあり。

 なお写真右は、手ぶれ防止機能を使わないで撮影した写真。



2013年11月12日(火)

【思ったこと】
131112(火)第6回日本園芸療法学会広島大会(14)浅野理事長の教育講演(7)待つこととサプライズ

 昨日の続き。

 講演では続いて、本題の「“待つこと"について」が論じられた。園芸が育てる行為を含むという前提でとらえた場合、「育てる」には「待つ」という行為が内包されており、「待つこと」が治療でもある、という御主張であった。要するに、病者にとって『待つ』という行為は、回復の兆しを求めて待つことであるが、園芸もまた待つということで共通している。その時間の流れを視覚化し、時間の中で患者の変化を観察し、その手法を検討することが求められるという議論であった。この視点からの園芸療法とは、「植物の育ちを待つ対象者を観察し関与する。」ということになる。

 上記の議論は、病気やケガが回復することを前提としているようにも見えるが、治癒が見込めなかったり、認知症のように進行していく場合であっても、
  • 人間らしく生きる権利を保つ
  • いま何ができるのかを考え、残された力を最大限に活用する。
  • あきらめない、希望を持つ、楽しみとする

という形の「待ち」もありうるとは思う。

 ただ、その一方、枯れたと思っていた鉢花が翌春に復活したとか、(鳥が運んだか、風で飛んできたのか)心当たりの無い種類の花がいつの間にか咲いた、といった意外性、サプライズもまた感動を与えることはある。その場合も、時間性が関与していることでは「待ち」と変わりない。

 次回に続く。