じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 9月30日の05時50分頃、短時間であったが、一般教育棟構内・陸上競技場で、最高レベルの朝焼けを眺めることができた。大規模な朝焼け現象を目撃したのは9月6日以来であった。

 国立天文台の予報によれば、岡山の9月30日の日の出時刻は05時58分、また9月6日は5時40分であった。ということで、雲の高さや日の出の方位にもよるが、日の出の瞬間の8分〜11分前くらいが、最も美しい朝焼けが見られる可能性のある時間帯ということになりそう。もっとも私自身は遅くても06時10分頃には早朝の散歩から戻っているので、散歩の時間帯に朝焼けが見られる可能性があるのは、日の出時刻が6時20分より早い10月27日頃までとなる。そのあとは真っ暗な中での散歩となっていくが、今年の暮れの最大の期待、アイソン彗星の観望にはうってつけとなる。


2013年09月29日(日)

【思ったこと】
130929(日)第4回ダイバージョナルセラピーフォーラム(1)

 日本ダイバージョナルセラピー協会主催の第4回ダイバージョナルセラピーフォーラムが新大阪で開催された。リンク先にもあるように、今回は、芹澤理事長によるダイバージョナルセラピー(以下DT)の概要と最新情報紹介、および、ダイバージョナルセラピーワーカーによる6件の実践報告から構成されていた。

 各施設の諸般の事情もあると思うので、ここでは、各発表に対応したコメントは差し控えさせていただくが、全体として、レベルの高い実践報告であり大いに参考になった。最後の講評のところでもコメントが寄せられていたが、日々のDTの実践活動を通じて、他の人に何をどうやって伝えるのかというスキルも自然に磨かれ、分かりやすいプレゼンテーションにつながったのではないかと思われる。

 さて、冒頭の芹澤理事長の講演であるが、今回のフォーラム出席者約70名の中にDTの話を初めて聞くという方が半数おられたということで、大部分は、従来通りのDT紹介の内容となっていた。そんななか、今回の新しい話題としては、以下のような点が挙げられていた。
  • オーストラリアで政権交代があり、DTに深い理解を示していた方(1つ前の自由党政権時代の高齢者ケア担当大臣)が再び政権の要職に就かれるのではないかという予想。
  • オーストラリアでも、在宅介護の取り組みが検討されている。→この点では日本のほうが先進的かも。
  • DJポリスの雑踏警備のやり方はDTにも通じるところがある。禁止や命令による誘導ではないという点で、DJポリスはDTポリスとも言える。
  • DTプログラムには、ベースプログラム(Base)、個別プログラム(Individual)、治療的プログラム(Therapeutic)がある。
    • ベースプログラムはグループで行うプログラムであるが、みんなで集まってやったほうが便利だからという理由で行うのではない。社会的な行事として行い、社会人であり続ける尊厳を保つことが目的である。SONASセッションにおいても、個別の評価に基づいた上で社会性を生かすことに重きが置かれる。
    • 個別プログラムは個人に合わせた1対1のプログラムであり、選択と自己決定の重要性と促進援助が行われる。Individual Visit(個室や在宅でのDT)もこれに含まれる。
    • 治療的プログラムは、認知症の緩和や機能維持を目的としたレジャープログラムの処方。リハビリテーションへの動機づけ、センサリーセラピーや音楽、回想など。
  • 「DTとは、朝、目が覚めたとき ベッドから起き上がる理由を持てるように手助けすること(Peggy Skehan)」と言われているが、この場合の「起き上がる」は能動的な行動という意味のほか、身体的事情で起き上がれない人にとっても「感性が起き上がる」という意味が含まれている。


 次回に続く。