じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 一般教育棟構内(津島東キャンパス)の大規模環境整備が続いているが、既存の施設で整備してほしいと思うのが「岡大石庭」である。写真上のように、5〜6年前までは、事務職員かボランティアの方かは未確認だが、石庭にはちゃんと砂紋(箒目)が入れられていたが、いつの頃からか、荒れ放題となり、時には、岩の上に座ったり、石庭の中を走り回っている学生まで見かけるようになった。この庭の由来を記した碑が、北西隅のあたりにあり、「八木先生寄贈園 昭和三十九年五月」と記されている。



2013年07月6日(土)

【思ったこと】
130706(土)岡大敷地内喫煙ゼロをめざす安全衛生委員活動その後(9)学生から寄せられた質問に答える(8)「モラル向上」に代わる方策(4)コンビニごみポイ捨てと吸い殻ポイ捨ての違い

 昨日までの数回の連載では、コンビニなどで購入したサンドウィッチやおにぎりの包装紙、ジュースなどの紙パック、ペットボトルなどのポイ捨てと(以下、「コンビニごみ」と略す)、吸い殻のポイ捨ての話題を取り上げてきた。このあたりで、まとめとして両者にどういう共通点や違いがあるのか比較整理しておくことにしたい。
  • 問題行動の範囲と観察可能性
    • ベンチなどで飲食している行動はしばしば観察されるが、その人が「コンビニごみ」をポイ捨てするか持ち帰るのかは瞬間の出来事であり観察困難。よって、ポイ捨て行動の直後に注意を呼びかけることも不可能。
    • 吸い殻のポイ捨て自体は瞬間であり観察困難。しかし、喫煙行動自体は数分以上継続するので誰でも観察できる(タバコを瞬間的に吸い終える人はいない)。よって、敷地内禁煙を徹底すれば、結果的にポイ捨ても根絶できる。
  • 問題行動の原因
    • 公衆道徳がしっかり身についている人であればそのような問題は起こらない。しかし道徳教育だけで改善をはかるのは現実には困難。
    • コンビニごみの場合は、大学構内の屋外や公園などにゴミ箱が設置されていないことにも一因がある。ポイ捨ては「ゴミを遠くまで持ち運ばなくてすむ」ことによって強化されてしまうからである。
    • 吸い殻ポイ捨ては、灰皿を大量に設置すれば防止できるが、それでは喫煙を推奨することになってしまい、健康増進の観点からは望ましくない。敷地内禁煙を徹底することで吸い殻ポイ捨てを自動的に根絶することのほうが望ましい。
  • ポイ捨ての時間帯
    • コンビニごみポイ捨ては、夜間が顕著であるようだ。朝食時、昼食時に、大勢の通行人の前でポイ捨てする人はいない。
    • 吸い殻ポイ捨ては、主として休み時間、放課後に講義棟周辺で見られる。このほか、休憩に適したベンチでは、夜間や早朝にポイ捨てする常習者が何名かいるようである。また、バイク駐車場や自転車駐輪場周辺のポイ捨ても少なく無い。これは銜えタバコで運転していて駐輪時にポイ捨てするか、歩行喫煙していて運転開始前にポイ捨てするか、いずれかであるが、いずれも悪質と言わざるを得ない。
  • 問題行動を起こす可能性のある人
    • コンビニごみポイ捨ては、それらを飲食する人たちのうち、ゴミを持ち帰らない人たち。
    • 吸い殻ポイ捨ては、敷地内で喫煙する人たちの一部。ちなみに、これまでの記録からみると、禁煙エリアで喫煙していた人の中で、ポケット灰皿持参者がきわめて少ない。
    • 6月5日の日記に記したように、岡山県内の喫煙率は
      • 平成11年:男性51.0%、女性8.2%
      • 平成16年:男性42.8%、女性6.1%
      • 平成23年:男性30.5%、女性6.4%
      となっており、男女合わせると20%を下回るようになってきた。この減少傾向がさらに続けば、当然、ポイ捨ても減る。なお、4月以降、私が喫煙を注意した相手はすべて男性であった。私自身はこれまでのところ、大学敷地内で喫煙をした女性をみかけたことがない。但し建物の陰にうずくまって喫煙していた女性がいたとの情報もある。
  • ポイ捨てによる被害
    • どちらも環境汚染になるが、吸い殻ポイ捨ては山火事の原因にもなる。じっさい、岡大構内の樹林帯でも、過去に何度か、吸い殻ポイ捨てが原因とみられるボヤさわぎが起きている。
  • ボランティア清掃活動と、職務としての清掃活動
    • 早朝の散歩時、高齢の男性(岡大名誉教授)が自転車に乗って、敷地内のポイ捨てゴミを回収しておられるところを何度かお見かけしている。一般教育棟内でのポイ捨てゴミがあまり目立たないのは、この男性が毎朝、それを拾ってくださっているためとも考えられる。但し、吸い殻までは手が回らないようだ。
    • 敷地内では、場所によって、毎朝、週2回、特別行事などの形で清掃活動が行われている。これが無ければ、コンビニごみも吸い殻も相当数が敷地内に散乱しているはずである。


 次回に続く。