じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 台風3号の進路が東に逸れたことなどから6月12日(水)朝の岡山はよく晴れていた。また、pm2.5の飛来が久しぶりに最小レベルに落ち着いたため、この日の日の出は滅多にないほどに眩しく感じられた。

 写真は、その朝日を浴びる大学構内。夏至が近いため、北西方向から日が射し込んでいる。





2013年06月11日(火)

【思ったこと】
130611(火)日本ダイバージョナルセラピー協会設立10周年記念フォーラム(2)

 また、芹澤氏の小講演と、新野氏による「ダイバージョナルセラピーワーカーの実態と意識に関する調査報告」に続いて、ダイバージョナルセラピーを導入している主要施設の経営者(理事長、代表取締役...)によるパネルディスカッションが行われた。

 その中では、
  • カルテの電子化
  • 学童保育、保育所、障がい者施設等との連携
  • ソーシャルプログラム(市長訪問、市議会傍聴など)
  • 現場責任者の経営観の違いによる残業時間の著しい差
  • Topの決断の重要性
  • エレベーターに壁画を描く
  • 「みんなのために」より「あなたのために」
  • 神棚やベビールームの設置
  • 職員全員がDTノートをつける
  • 高次脳機能障害へのDTの活用
といった取り組みが印象に残った。

 また、個別の事例としては、別の施設で身体拘束を受けていた女性が、DTの視点に立った取り組みにより、大幅に改善が見られたという話題が印象に残った。当該女性は人工呼吸器を勝手に外してしまうという理由で、以前に居られた施設では身体拘束を受けていたという。当該施設でも当初、同じような行動が見られて対応に苦慮されたとのことであったが、
  • この方は、介護を受ける前は洋裁をやっていた。
  • 天井が真っ白で、他に触るものがない。
といったことが判明し、天井から布などいろいろなものを吊してそれらに手を触れてもらうことによって、人工呼吸器を外す行動が無くなり、最近では、車いすでの移動もできるようになったというようなお話であった。このケースでは、利用者の過去の記録や、お部屋の環境を十分に調べ、DTの指針にのっとって、「Assessment→Planning→Implementation→Evaluation」という実践プロセスを守ったことが改善に繋がったと言える。


 次回に続く。