じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 ようやく風邪が治ったので、久しぶりに外出。写真は帰りがけに立ち寄ったアクロスプラザいとうづというショッピングセンター。100円均一ショップ、ドラグストア、家電量販店、近くに回転寿司やとんかつ屋、...というように、テナントの構成がちぐはぐで集客構想がちぐはぐであるような印象を受けたが、戻ってからウィキペディアで調べてみたところ、
到津地域にはサンリブ到津(近隣)、にしてつストア到津店(上到津)が存在し、少し離れたところにイオン(戸畑SC、モール八幡東)もあり、交通の便も良い小倉都心部とも戦わねばならない激戦区である。その為テナント構成が、家電量販店や飲食店、銀行が入る等、他とは違った特徴がある。
としるされており、競合店を意識した構成になっていることが分かった。


2013年01月04日(金)

【思ったこと】
130104(金)箱根駅伝の素朴な疑問:なぜ山梨県が含まれているのか?/なぜ東大大学院が加盟しているのか?

 正月2日と3日、某親戚が朝から駅伝の中継を視ていた。この駅伝競走に関する素朴な疑問について、これを機会に自力で解決を試みた。
  • 疑問その1:なぜ山梨県の大学が出場しているのか?
     この疑問を持つ人は結構多いようだ。一般的な回答は「関東学生陸上競技連盟の規約第6条において、
    第6 条 本連盟は、茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨の各都県に所在する大学、大学院、短期大学及び高等専門学校(第4・5 学年)の加盟をもって組織する。【下線部は長谷川による】
    となっていて山梨県が含まれているからということになっているが、少なくとも私が小中学校で習った知識から言えば、山梨県は中部地方、もしくは、関東・甲信越というように、「甲信越」のエリアに属しているはずだ。なので、山梨県を含めるのであれば、長野県や新潟県も入れてあげてよいという気がしないでもない。

     念のため、関東周辺の学生陸上競技連盟について調べてみたところ、
    • 東北学生陸上競技連盟
      第6条 本連盟は、青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島の各県に所在する大学・短期大学・及び高等専門学校(第4、5学年)の加盟をもって組織する。
    • 東海学生陸上競技連盟
      規約は探せなかったが、加盟校一覧から、どうやら、愛知、岐阜、静岡、三重の各県の大学などから構成されている模様である。
    • 北信越学生陸上競技連盟
      第6条 本連盟は、福井、石川、富山、新潟、長野の各県に所在する大学、短期大学及び、高等専門学校の加盟をもって組織する。
    • 【参考】関西学生陸上競技連盟
      第5条 本連盟は、大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山および滋賀の各府県所在地の大学および高等専門学校をもって組織する。
     また、各学連の上部には日本学生陸上競技連盟があり、その規約には、以下のような地域に分割されていることが分かった。
    •  北海道学連・・・北海道
    •  東北学連・・・青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県
    •  関東学連・・・茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県
    •  北信越学連・・・新潟県、富山県、石川県、福井県、長野県
    •  東海学連・・・静岡県、愛知県、岐阜県、三重県
    •  関西学連・・・滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県
    •  中国四国学連・・・鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、香川県、徳島県、愛媛県、高知県
    •  九州学連・・・福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
     こうしてみると、小中学校で習う地理の区分からみて、山梨県1県だけが異色な扱いとなっていることが分かる。その経緯はよく分からないが、そもそも関東学生陸上競技連盟が設立された1919年には、日本陸連も日本学連もできていなかったということなので、かなり早い段階から山梨県の関係者の尽力があったようにも推測できる。しかし、山梨県からの実力校である山梨学院大学が連続出場するようになったのはずっと後の1987年からであり、山梨県に関して戦前にどのようないきさつがあったのかは、ネット経由では調べることができなかった。

  • 疑問その2:予選会には東京大学大学院が出場しているようだが。学部生でなくてもよいのか?
     この疑問も、規約の上だけから言えば、上掲の関東学生陸上競技連盟の規約第6条であっさり解決する。
    第6 条 本連盟は、茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨の各都県に所在する大学、大学院、短期大学及び高等専門学校(第4・5 学年)の加盟をもって組織する。【下線部は長谷川による】
     しかし、ここからさらに以下のような疑問がわき上がってくる。
    1. 関東学生陸上競技連盟以外の地区連盟の規約では「大学、短期大学及び、高等専門学校」というのが一般的であり「大学院」を含めているところは見当たらなかった。なぜ、関東だけなのだろうか?
    2. 東大大学院以外の大学院、例えば、体育大学系や健康科学系の大学院はなぜ加盟しないのだろうか?


     ちなみに、箱根駅伝の予選出場資格のところには、
    1)平成24 年度関東学生陸上競技連盟男子登録者で、本予選会並びに箱根駅伝本大会出場回数が通算4 回未満である者に限る。ただし、別個加盟の大学院の競技者は、学部での出場回数に関係なく新たに4 回まで出場できる。
    となっており、例えば、今回、テレビの実況中継に座っておられた柏原竜二氏などは、ご本人が東大大学院に進学し、東大大学院チームが予選で勝ち上がったとすれば、今後さらに4年間は往路5区で活躍できるチャンスがあったことになる。(東大大学院以外、例えば東洋大大学院進学の場合であっても、チームが関東学生陸上競技連盟に加盟していて予選を勝ち抜けば同様に箱根に出場可能であった。)

     いずれにせよ、上記の疑問については、未解決のままである。

     なお、箱根駅伝の予選出場資格の3)には、
    平成23 年1 月1 日より申込み期日前日までに各校エントリー者全員が5000m 16 分30 秒以内もしくは10000m 34 分以内の公認記録を有するものに限る。
    と記されており、しかも、東大大学院チームは予選で45チーム中35位、防衛大学校の38位より好成績をおさめているというのはすごい。もっとも、防衛大学校は、富士登山競走などで活躍している自衛隊体育学校とは別組織、必ずしも体力養成を重視しているわけではないようだ。