国内外より150名余りの申し込みがあったそうです。私も、どうせ出るならばと発表申し込みをしましたが、英語でしゃべるのは苦手で、現在、カセットテープなどを聞いて特訓しております。

まだ、プログラムが到着したばかりで、全体を把握していないのですが、“行動分析家、創造性を語る”や“学習性無力症:行動分析学においてはあまり重視されていない重要な現象”といった招待講演は、他の領域の心理学者にもぜひ聞いてもらいたいテーマであると思います。

いっぷう変わったテーマとしては、浄土宗総合研究所の古庄さんによる“行動主義の立場から見た「仏教」”とか、“ヤマギシはユートピアか?”という企画が目につきました。後者については、“ヤマギシにおける新しいタイプの洗脳の実態”とか、ヤマギシ批判の急先鋒の松本繁世さんによる“ヤマギシの生活と問題点:私はなぜユートピアを出たか?”というように、ヤマギシズムに対するネガティブなタイトルが目につきます。公正を期すためにできればヤマギシズムの村人にも来ていただき、(1)ヤマギシの村人が決して腹を立てないことの仕組み、(2)ヤマギシ流の悩み解決法、(3)日常生活行動に対するヤマギシ流の意味づけ、といったポジティブな面も扱ってほしいと思いました。ヤマギシには組織としての意志決定の仕組み、家族からの隔離、脱会者に対する財産の返却、などの点では問題があるとは思いますが、別に地獄とか超能力とかで村人たちをマインドコントロールしているわけではないし、村人たちは日々、自分の日常行動の意味について考えながら生活しています。いやに肩をもつように思われるかもしれませんが、私自身は、ヤマギシをオウム教や統一教会と同列視することには否定的ですね(もっとも、私自身のように個人主義的で欲の深い人間は決して村人にはなれませんが)。
なお、先ほどヤフーで検索したら、 ヤマギシズムそのもののホームページ が見つかりましたので紹介しておきます。

このほか、気づいた点があれば後日補足したいと思います。