日本心理学会第60回大会 ワークショップ申込書


テーマ
心理学研究の自己点検(3):心理学研究における因子分析適用の諸問題
要旨
因子分析は,本ワークショップで過去2回にわたって取り上げた統計的検定 と並んで,心理学研究で最も多く用いられている方法である。しかし,因子分 析を用いて行われてきた研究をレビューしてみると,方法の選択やオプション の指定,あるいは概念の理解や結果の解釈において,問題となる点が散見され る。 今回のワークショップでは,まずこうした問題について話題提供をしていた だき,その後,指定討論者からのコメントと,参加者からの自由な発言を交え て討論を進めていきたい。その中で,心理学研究において因子分析を適用する 際の実用的な知見(たとえば斜交解の解釈の仕方,因子分析結果に基づいて構 成する下位尺度の得点化法の選択,仮説検証的・モデル評価的な因子分析の適 用上の留意点など)が共有できればと考えている。