1997年4月19日:吉備路の備中国分寺五重塔



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4月19日(土):1930-2100
透明度もよく、土曜日だったので遠出を考える。といっても、苦労して山奥に行っても、どうせ月明かりの影響が大きいと考えられたので、17日と同じく、吉備路の備中国分寺に行ってみた。
1900すぎに家を出て、高速道路を通って、国分寺へ。ラジオの英会話入門が終わる頃には着いていた。15分か20分、そこそこである。もっとも、高速道路は光害のもとだ。彗星見物に行くときには、その便利さを享受しながら、その一方で、光害のもと、などと言うのは勝手すぎるか。
国分寺裏手の駐車場に車をとめて、さっそく準備に取りかかる。車を出た時に、まず驚いたのは、彗星の明るさである。このところ、“カペラは見えるが彗星は見えない”状況が続いていたので、てっきり、彗星本体がかなり暗くなってきたのではないか、と思いこんでいた。しかし、どうしてどうして、今日の彗星は、カペラに勝るとも劣らないほどの明るさを保っていたのである。大気の状態で、こうも明るさが変わるとは、とにかく驚きであった。
今日の彗星の明るさは3月下旬の頃と比べて、大して変わらないように見えた。むしろ、ダストテイルは、伸びているように思えたほどだ。
この日は、土曜日の夜ということもあって、家族連れを含めて、10-20人が見物に来ていた。確かに、この場所は交通の便がよい割に、支障となるような灯りがなく、市街地で手軽に彗星を眺められる場所としては、一等地といってよいだろう。
とはいえ、五重塔を前景に入れて彗星が撮れる場所は、ほぼ5メートル四方の芝地に限られていたので、プロと思われるようなカメラマンを含めて、4-5人が、三脚を並べてシャッターを押していた。今日の絶好のコンディションのもとでは、きっと素晴らしい写真が撮れた人がいることだろう。
[Image]【写真左】4月19日19時41分。28秒露光。備中国分寺五重塔。 [Image]
【写真右】4月19日19時47分。28秒露光。
備中国分寺五重塔遠景。
いずれの写真とも、彗星の左下方向に、プレアデスが写っています。

私の方は、数枚の写真を撮っただけでこの場を去り、付近の遊歩道を散策した。このあたりは、毎年、春に訪れているので道に迷うことはない。数年前に、菜の花が綺麗に咲いていた所に行ってみる。あたりは真っ暗であったが、ダイコンの花と菜の花の所だけが、月明かりで輝いて見えた。
[Image]【写真左】4月19日19時57分。28秒露光。こうもり塚古墳南側の畑。ダイコンの花と菜の花を前景に。ストロボ使用。距離は無限大のままだったので、前景がピンぼけになった。

高速道路を通って大学の研究室に戻ってみると、まだ半田山の上に彗星が見えた。このところ、春霞の影響で、稜線すれすれに見えることはめったにない。5階のテラスから、2枚ほど撮影。

おまけ

同じ19日の昼間に撮影した旭川(三野付近)。いちめんの菜の花(正確には“セイヨウカラシナ”という名前らしい)が、あまりにも美しいので、ここにご紹介しました。
[Image]旭川(三野付近)