じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] ニゲラ(クロタネソウ)の実。6月5日の朝日新聞「花おりおり」でちょうど、この花のことがとりあげられた。「たいていの花は咲いている時が一番。ところが本種は花後の変化も楽しめる」と紹介されていた。


6月5日(木)

【ちょっと思ったこと】

釣りをするサル?

 6月6日の朝6時台のNHKニュースによれば、愛知県・犬山のモンキーセンターには釣りをするサルが居るという。サルといっても南米の新世界ザルの一種であり、人の手で育てられてきた。

 このサルは与えられたパンを食べ残して、飼育ケージ内の熱帯魚の水槽に落とす。そのパンをめがけて集まってきた小魚を手で掴んで食べるというのが「釣り」の中味であった。釣りといっても道具を加工するわけではない。むしろ、パンとサカナの物々交換に近いように見えた。

 このような行動が飼育環境のなかで見られたのは、パンが掴みにくくて落としやすい状況にあったこと、このサルがパンよりもサカナを好んだこと(←野生でも昆虫などを好む習性があるという)、パンを落とした直後にサカナがたくさん集まるという結果が生じたことなどによるものと思う。




ETCのトラブル3万件

 同じく、6月6日の朝6時台のNHKニュースによれば、全国の高速道路料金所に設置されているETCのトラブルが、この2年間(3月までの集計)で2万9933件に達したという。原因は電波が屋根などで乱反射して届かないトラブル、長いトレーラーを2台分にカウントしてしまうなどの誤作動であり、これらの原因でゲートに接触する事故は539件にのぼったという。

 ETCと言えば、すぐに思い浮かぶのが高額ハイウェイカードの廃止である。交通量の激しい首都高速などでETCを導入するのは大いに結構だが、それが普及しないからという理由で58000円カードを廃止したのは納得できない。しかもそれを偽造カード防止にすり替えようとする屁理屈にはあきれてしまう(2月5日の日記参照)。そういえば、新聞の書籍広告『間違いだらけのクルマ選び』の中に、高額ハイカ廃止は民主主義の否定であるといった見出しがあった。その趣旨は分からないが、私自身は少なくとも以下の理由で、道路公団の屁理屈には反対している。
  • 偽造があるからヤメルというのは、犯罪行為に対する屈服であり事なかれ主義にすぎない。
  • ETCはあくまで利便性(待ち時間減少など)の強調によって普及していくべきもの。高額なハイカを廃止しなければ普及できないようでは、利用者本位とは言えない。





阪神のマジック点灯?

 各種報道によれば、兵庫県尼崎市の商店街では、阪神タイガースの首位独走にあやかって「独自に算出した」マジックナンバーのカウントダウンを始めたという。ニュースでは79という数字であったが、6月5日の試合で、阪神が中日に勝ち、巨人が広島に負けたことによって、6月6日には「77」が点灯されることになるのだろう。

 いまの時点でなぜマジック?かと思ったが、要するに、2位チームが全勝してもそれを上回るために必要な勝ち星を表示しているだけらしい。6月6日時点で2位巨人は28勝25敗1分であり、残り86試合に全勝した場合には114勝25敗1分けとなる。それゆえ、現在38勝17敗1分けの阪神が、残り84試合を77勝7敗で勝ち進めば、2位チームの勝敗に関わりなく優勝できることになる。

 もっともこのマジック算出には明らかに飛躍がある。「2位チームが全勝しても」には直接対戦するカードが含まれている。このことと「77勝すれば」は両立しない。もともと「マジック点灯」には、「マジック対象チームに全敗しても、それ以外の試合にいくつ勝てば優勝」という条件がくっついていたはずだ。

 好調な阪神と対照的なのが大リーグの松井選手だろう。6月5日夜10時30分すぎのNHKスポーツコーナーでは、野球解説者の高橋氏が松井の不調の原因を延々と解説していたが、もう少しそっとしておいてもエエのではないかなあ。新庄選手のように、活躍した日だけ大きくとりあげるようにしたほうが視る方も明るくなる。そういえば朝6時台では「まずは松井」がとうとう「そして松井」に変わってしまった。

 余談だが、大リーグではマリナーズが39勝18敗と絶好調。阪神と全く同じ貯金21というがまことに興味深い。