じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
朝日に輝くセンダンの実。クリスマスのイルミネーションより素晴らしい。 |
【ちょっと思ったこと】
大学教員は、相撲の親方兼行司 2/20は卒業(修了)予定者の成績締め切り日。これに合わせて、卒論試問や成績認定の会議が次々と開かれている。毎年思うことだが、卒論生・修論生と大学教員との関係というのは、大相撲で言えば、力士と部屋の親方の関係、及び力士と行司との関係を兼ねているようなところがある。 つまり、卒論や修論の研究指導をしている時期は親方として弟子を養成する。しかし、論文提出後の合否判断の時期には、行司として厳正かつ公平な審判を下さなければならない。このあたりのケジメが大切なところかと思う。 部屋の親方としての役割は、弟子を稽古させ、三役、大関、果ては横綱というように出世させていくことであろう。大学教員の場合には、他の先生方からも高い評価を受けられるような卒論を仕上げ、場合によっては大学院合格、さらに、修論や博論の完成に向けて指導を続けるということになる。 もっとも、相撲界でもありがちのように、力士の出世はけっきょくは本人の主体的な稽古に依存している。関取にならずに転業したり、幕内に上がれずに引退したとしても、必ずしも親方の指導不足ということにはなるまい。 いっぽう、行司としての役割はゼッタイに厳正かつ公平でなければならない。自分が指導した学生であるからという理由で高い点を与えたり、もともと不合格レベルの者を合格にしてはならない。また、指導に従わなかったとか、テーマに関心が無いなどの個人的事情で点数を下げることがあれば言語道断だ。大学教員の適格性は、親方としての役割よりもむしろ行司としての厳正さ、公平さをどう保つかにかかっているのではないかと、思ってみたりする。 大統領閣下のお出まし 卒論査読などのため最近の世界情勢のことはサッパリ分からないのだが、米国のブッシュ大統領はどのような目的で来日されたのだろうか。少々皮肉っぽく言えば、
外国の要人の移動となれば相当の税金が使われるし、警備強化に伴う生活上の不便も多々でてくる。少なくとも、会談をされる目的であるならば
同じことは、研究者の移動についても言える。ネットが普及した今、学会年次大会のポスター発表のようなものが本当に必要か、年次大会をやるからには「会場に人が移動しないとできないことは何か」を真剣に見直す必要があると思っている。 |