じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] ミモザ。すでに花芽をいっぱいつけている。





2月13日(水)

【ちょっと思ったこと】

バレンタイン

 「バレンタインデー」を初めて知ったのは、中学の頃だったと思う。クラスの女子生徒たちが男子生徒達を廊下に締め出して、男子生徒の机の中にチョコレートを入れていた。どの男子にも最低1個は「義理チョコ」として配布され、それ以外に、モテる男子の机の中には本命チョコがいっぱい入れられるという企画であった。

 「早く教室に入れろ!」などとわめいていた私であったが、案の定、机の中には義理チョコ1個しか入っていなかった。以来、「酸っぱいブドウ」の原理によって、「バレンタインはチョコレート屋の陰謀だ!」、「私はチョコレートは嫌いだ」などと表明している。

 余談だが、卒論生、修論生、その他成績認定に関わる学生から金品を受け取ることは、国家公務員倫理規定に違反することになるので、念のため。←こう書いておけば、妻にからかわれなくて済むのだ。
【思ったこと】
_20213(水)[教育]35年後に役立つ中学教育

 同窓会の掲示板によれば、私が中学生の時にお世話になった先生が3人そろって御定年を迎えられるという。

 そのうちのお一人、国語の先生の授業では、よく短文を書かされた思い出がある。同窓会の掲示板に思わず書き込んでしまったのだが、あの授業って物凄い効果があったということに今頃になって気づいた。

 いつだったか、新聞記事の切り抜きを持ってこいという宿題を出されたことがあった。私は、当時の大相撲の豊山関(←前理事長だった時津風親方)が長谷川関(←秀ノ山親方)を相手に無気力相撲を取ったという批判記事を選んだ。単に、同姓の「長谷川」が活躍したというだけの内容だったのだが、国語の先生は、それを教材に、新聞記事というのが、リードから始まる段落構成にいかにすぐれているのかを解説してくださった。

 私は、国語の読解は大嫌いで、いつも、正解と違った解釈をして悪い点ばかり取っていたが、あの授業をきっかけに文章を書く面白さを知った。今でも毎日Web日記を書いている次第だが、その原点はひょっとして、中学時代の国語の授業にあったのではないかと思っている。

 ちなみにその国語の先生は後に大学教員に転身され、著書をたくさん出された。今度の16日に退官記念の最終講義が開かれるという。

 数学の授業では、幾何が一番面白かった。3人の先生から教わったので、今回定年になられる先生だったか別の先生だったか記憶は定かではないが、ピタゴラスの定理を何通りに証明できるかとか、チェバの定理を五角形に拡張する話とか、とにかく、型にはまった解き方だけを教わる数学とは違った魅力を教えてもらった。これも今、いろいろな視点から対象をとらえることに大きく役立っていると思う。

 もうお一人、体育の先生(女性)は、新任として来られたばかりだった。それいらいずっと同じ学校に居られたという話だから、同一校での勤続年数の最長記録を更新しておられるはずだ。この先生で思い出すのは、保健の授業で、何の予告もなく性教育を始められたこと。当時はまだ性教育は始まったばかり、ひょっとしたら我々が全国初の授業を受けたのかもしれないと思う。「せいよく」、「せいこう」、「いんけい」、「しゃせい」なんていう言葉が次々と飛び出し、いつもやんちゃな生徒たちも、目のやり場に困りつつ神妙に聞いていたものだった。もっとも、話された内容は、すでに友達との会話や「独学」を通じて知っていた内容ばかりで、目新しさは全くなかった。あっ、この授業に関しては35年後には全く役立っていませんなあ。わははは。

 中学の先生というのは、生徒と10歳しか違わなくても不思議ではない。それでも当時、「教えるvs教わる」という立場の違いがあったせいだろうか、ずいぶんと年の差があるように錯覚してしまう。