じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] 宿根スイートピー。秋蒔きの一年草と異なり、株または種でどんどん増える。一年草に比べると地味だが切り花としてまとめて花瓶にさすと見栄えがよい。なお、昨日の写真(右に再掲)は、クラリーセージではなくウッドセージだった。昨年5月15日の日記にも同じことを書いていた。わははは。 [今日の写真]



5月29日(水)

【思ったこと】
_10529(水)[一般]戦後最大の物流革命「宅急便」

 夕食後、NHKプロジェクトX「腕と度胸のトラック便」を見た。この日の話題は、戦後最大の物流革命と言われるヤマト運輸「宅急便」誕生時の努力を描いたものであった。

 宅急便が営業を開始したのは1976年10月。大正8年創業という古い歴史をもつ大和運輸は当時、他社との競合により深刻な経営危機にあった。2代目社長の小倉昌男氏は、重役の反対を押し切り、「電話一本で翌日配達」をキャッチフレーズに大口から小口への転換を強力に押し進めた。そこには、車が通れない雪道はリュックに荷物を詰めてでも届けるという、運転手たちの並々ならぬ努力があった。番組では、1号線の花形運転手から運転手兼営業担当の責任者に転じ、最も困難と言われた北海道で事業の拡大に情熱をそそいだ加藤房男氏のエピソードが取り上げられていた。

 宅急便の全国制覇を妨げたのは、必ずしも資金難によるものではなかった。最大の障壁は、当時の運輸省が地元の中小業者保護などを理由に営業免許をなかなか許可しないことにあった。これに対して、当時の推進者たちは、免許の要らない350kg以下の軽トラで拡大をめざす。そのうちに、過疎地の実家と都会の若者たちをつなぐ小口配達のニーズ、あるいは産地直送を求める声が高まりを見せ、1984年1月18日の公聴会をへて、最も困難と言われた山梨県での免許が認可され、それを突破口に現在の全国ネットが完備されるようになった。




 私自身が「宅急便」の存在を知ったのは、大学院生(1975〜1980年)の頃だったと思う。先輩から「近頃は宅急便という便利なものがある」と聞いたのがきっかけであった。それまでは、実家からの荷物運搬はもっぱら、鉄道の手荷物や小荷物、郵便局の小包に限られていたが、確かにいろいろな点で不便があった。
  • 当時の郵便小包は重さが限られている上に、包装などで厳しいチェックがあった。
  • 手荷物(目的地までの切符を見せて送る)や小荷物の場合は、当時の国鉄(JR)の専用カウンターまで運び込むのだが、大概は改札口からは離れた不便な場所にあり、ヒモが指に食い込んだり途中で解けてしまったりして苦労した思い出が残っている。
  • 当時は郵便局職員も国鉄職員も結構威張っていて、包装やヒモ掛けが悪いと「こんなものじゃあ受け付けられません。出直して来い」みたいなことを言われた時もあった。
  • 当時でも宅配のサービスはあったと思うが、これは非常に高くついた。普通は、到着した駅まで取りに行くのだが、これがまた一苦労。
  • 知人からの贈答品の場合も同様。通知を受けてから引き取りに行くと、半分以上が傷んだ果物、ということもあった。
これらを見ても、宅配便が急速に成長する背景は十分にあったと言えよう。

 それと、いま述べた中にもあるのだが、かつては、荷物を運ぶためには包装に一苦労したものであった。堅牢かつ軽量な段ボール箱、粘着力が強いガムテープが普及したのはいつ頃のことだっただろうか。

 人と人とのつながりは基本的に
  1. 直接会う。
  2. 言葉によるやりとり。
  3. 物を贈ったりもらったりする、やりとり。
という3つのルートで結ばれる。このうちの1.は交通機関の発達、2.は昨今のネットの普及により実現する。宅配便は3.を受け持つネットとして、21世紀に入ってからますますの成長が期待される。その基礎を築いた小倉氏や加藤氏らの功績は計り知れないものがある。
【ちょっと思ったこと】

サラリーマンの消費支出と家電リサイクル法

 総務省が29日に発表した4月のサラリーマン世帯の家計調査(速報)によると、1世帯あたりの消費支出は34万7882円で前年同月比4.4%減と5カ月ぶりにマイナスに転じた。

 このニュースは、5/29の昼頃、非常勤講師先からの帰路にNHKラジオのニュースで聞いたものであったが、5/30朝の朝日新聞記事と若干のニュアンスが違っていた点が興味深い。

 ラジオでも新聞記事でも、3月に家電リサイクル法施行前の家電製品の駆け込み購入に言及していた。このうちNHKラジオのニュースでは、4月の家電製品購入額は前年同月比で必ずしも減少しておらず、数字の上では「駆け込みの反動」は表れていないと報じていた。ところが、5/30の朝日新聞記事では、
4月は、家電リサイクル法施行による家電製品が前月より2ケタ減になったことなどが影響した。
と、その影響であることが示唆されている。いったいどちらの解釈が正しいのだろうか。

 最初に示された「4.4%減」はあくまで「前年同月比」の数字であるのだから、その影響が家電製品購入によるものかどうかは、あくまで昨年4月の数字と比較しなければ意味がない。そういう意味ではNHKラジオの解釈のほうが正しいということになる。朝日新聞の解釈は、例年、3月と4月で家電製品購入額にどういう変動があるのかを別に調べておかなければ証明できないはずだ。年度替わりの時期には、大学入学や就職、転居などの要因も十分に考慮しておかなければならない。

 家電製品の駆け込み購入の反動については、もう数カ月、様子を見なければ何とも言えないと思う。じつは我が家でも、この時期に合わせて洗濯機を買い換えた。ところが、すでに在庫が無い。小売店に「こちらの責任ですから、4月以降の搬入でもリサイクル経費はすべてこちらで負担します」という約束をもらった上での注文であった。実際に品物が入ったのは4月中旬になってから。そのさい、保証期間を延長する特約付きのメーカー推奨カードで支払うことになったが、手続が遅れているのか未だに銀行口座からは引き落としされていない。となると我が家の場合、駆け込み購入は6月の支出として集計されることになるはずだ。これほど極端でないにせよ、在庫不足により実質4月以降に家電製品を買い換えた家も多かったのではないかと推測される。

 余談だが、ラジオでは確かサラリーマン世帯の1カ月の平均所得は54万円であると言っていたと記憶している。これって、かなり多すぎではないだろうか。貧富の差が大きいデータの場合は、やはり平均値ではなく中央値でみたほうが実感に合ったものになるのではないかと思う。

[※5/30追記] 総務省の統計がこちらに掲載されていた。
  • 消費支出は,1世帯当たり347,882円
  • 前年同月比 名目(-)5.0%の減少 実質(-)4.4%の減少
  • 前月比(季節調整値)実質(-)1.3%の減少
  • 実収入は498869円←上記の54万円という数字はどこにもなかった。私の記憶違いだろうか。



小泉首相より多い

 小泉連立内閣・閣僚の資産が公開された。それによれば、小泉首相は歴代首相の中でも最も資産額が少なく、総額で5012万円、借入金731万円となっていた。

 なかでも注目すべきなのは、「郵便貯金10万円」という少なさ。我が家でも、利率6%時代の定額貯金の残がまだ100万円ぐらいは残っているはずだ。10万円だったら、うちの息子と対して変わらない額だ。



田中眞紀子外相の夫

 夕食後の夫婦の散歩時に田中眞紀子氏のダンナのことが話題になった。妻は「あれだけ奥さんが活躍しているとダンナもいろいろ言われるのでは」と言い出したのがきっかけであったが、話をしているうちにダンナの職業が何かということについて、根本的な不一致があることに気づいた。それにしても、名前がよく似ておられますなあ。
  • 田中直紀・農水省副大臣
  • 経済評論家・田中直毅氏