テレビで報道してもらいたいこと資料

99年12月2日
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【思ったこと】
991202(木)[一般]テレビで報道してもらいたいこと(1)付属資料

 11月29日の日記で、熊本市の小学2年生の男児が誘拐され、その後無事に家に戻ったという事件があった。その報道に関して、
  1. 被害者の実名、父母の名前や職業まで伝えられるのは問題。
  2. 翌朝のNHKで、49歳の会社社長が逮捕されたというニュースが番組開始時に伝えられたが、それほど重要な世界全体に重要問題がひしめく中でそれほど重要な報道価値があるのだろうか。
ということを書いた。またその少し前に起こった文京区の幼女殺害事件に関して
.....あいかわらず「お受験」原因説という固定観念を植え付けるような取り上げ方、あるいはお涙頂戴番組として視聴率を稼ぐような取り上げ方をしているワイドショー番組が多いように思う。番組は一切見ていないので、責任ある発言はできないけれど、新聞のテレビ欄の文字を拾ってみると...
という書き出しで、29日と30日の新聞テレビ欄にそれらの記述があることを指摘した。 これに関連して、まついさんから、
女児殺害事件について:
僕が観た範囲でも、「事件の原因は様々な要因が複雑にからみあったもの」と示すニュースは幾つか見受けられた。確かに「お受験」を問題として大きく取り上げる番組は多いが、其れに終始している訳では決してない。
其れはともかく、あたかも「お受験」のみに事件の原因があるかのように伝える報道と、あたかも報道が其れ一辺倒であるかのように記述する日記と、僕には違いが分からない。

熊本誘拐事件について:
人の生命に関わる事件を軽視するのは、即ち、生命の尊厳を軽視することではないだろうか。

というご意見をいただいた。私が日記読み日記のほうで
誘拐事件の犯行の手口を取り上げることは今後の同種事件の防止につながるので結構なことだと思うけれど、「生命に関わる事件」としては私は日頃多発している交通死亡事故の報道にもっと時間を割いてほしいと思う。ただどこの場所で誰が亡くなったということではなく、どういう原因で起こったのか、どうすれば防止できるのかというようなこと。後半の「あたかも報道が其れ一辺倒であるかのように記述する日記」がどの日記のことを示しているのか分からないが、11/29の日記に関してはそれを読まれた方のご判断にお任せするしかありまへんなあ。
と書いたところ、さらにまついさんの12/1付の日記
女児殺害事件について:
表現が悪かったようなので再記します。「お受験」という側面ばかりを事件の要因として追求する報道と、そういう報道ばかりを取り上げる日記の区別がつきません。

熊本誘拐事件について:
個々の刑事事件と言うのは、世界全体に重要問題がひしめく中でそれほど重要な報道価値があるのだろうか。(11/29)

という具体的な記述と、交通死亡事故の取り扱いという抽象的な話は、結びつけるのは無理があるなあ。それはそれ、これはこれでしょう。
書かれている内容も、ニュースというよりは情報番組や情報コーナーの類で扱う内容だよな。
むしろ、深夜に誘拐犯の逮捕があったその日の朝に、「交通事故の防止法」ってのをトップ項目で扱ってるニュースがあったら、逆に僕は疑いますね。

というご指摘をいただいた。2つの事件に関するこれらのやりとりは、報道についての非常に本質的な問題を含んでいると思うので、単なる「日記の感想」ではなく日記本文の連載として、いくつかの問題を考えていきたいと思う。