じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] ビロードモウズイカ。へんてこな名前で覚えにくいが、漢字で書くと「ビロード(天鵞絨)」+「モウ(毛)」+「ズイカ(蕊花)」と表記されるようだ。つまり漢語読みというわけだ。幕末から明治にかけて紡績工場が作られ、その際に輸入した綿花についてきたといわれる帰化植物だという。gooで検索したところ、 などに解説があった。


6月6日(日)

【思ったこと】
990606(日)[日記]99年5月の日記猿人界(4):新聞がWeb日記を取材することについて(後編)

 「5月の日記猿人界」シリーズの最終回として、日経新聞の5月28日夕刊「生活家庭」欄に掲載されたWeb日記紹介記事について私なりの意見を述べたいと思う。

 この記事については、「日記」という言葉に囚われてしまい、Web日記を「秘め事」だった個人日記の発展型としてしか受け止めていないというのが私の第一印象であった。その点で、「トイレの壁」さん、高樹さん(5/31)「potpourri 〜 雑記帳」さん(5/31)のご指摘に大いに共感するところがあった。

 この記者さんはもともとこのような取材意図があったらしく、私のところにも
web日記は、本当に「日記」なのか? 「日記」本来の人には隠しておきたいことを書く、という性格が失われているような気がする
というような内容の質問が寄せられた。5/29付の「日記読み日記」に記したように、その件に関して私は:
“「日記」本来の人には隠しておきたいことを書く”というのは誰が定義したのでしょうか。三省堂の『新明解』を見ても
日記:自分の出会った出来事や感想などを一日ごとに書いた物
としか定義されておりませんが...。どうも偏見をもっておられるように思います。
と答えた。さらに
  • 日記猿人登録日記だけでも5月1日時点で3169に達しております。毎日これだけの数の日記を読みこなせる人は居りませんから、数量的な把握は別として日記の内容まで立ち入って「日記界」の現状を論じることはもはや不可能であると思います。
  • Web日記に対しては「私生活を晒す露出狂」のようなステレオタイプな見方もありますけれど、現実には、日記というよりオンライン・ジャーナル化しているものも多いようです。
というように指摘させていただいたが、やはり当初の企画意図を根本から変えることはできなかった模様である。

 新聞記事を拝見すると、もともと秘め事として日記を書いていた人が、ある日突然それを公開したいという衝動にかられ、最初はガリ版印刷で、ついで自費出版で、そしてネット上でのWeb日記へと公開の手段を広げていったような印象をもってしまうけれど、そんな人はむしろ稀ではないか。実際のところは、もともとネット上でHPを開設した人が、固定的なコンテンツに飽きたらず、また開設者どうしが影響を与え合うなかで次第に日々更新型のコンテンツを進化させていったものでないだろうか(読者としてネットに参加していた人が、他者のWeb日記を読んで「ぜひ自分も」という形で日記目的にサイトを開設する場合もあるだろうが、これとて、秘め事の日記が原点にあったわけではあるいまい)。いずれにせよ、Web日記を書いている人が、もともと普通の日記をつけていたかどうか、かりにつけていたとして、それがWeb日記と同じ内容であったかどうかなどを調べたところであまり意味はない。それよりも、Web日記を書いている人がもともとどういうきっかけで個人サイトを開設したのか、それ以前に自分の考えをどういう手段で公開していたのかをきめ細かく調査していくべきであろう。

 以上、いろいろと記事の悪口ばかり書いてきたけれど、記者さんにちょっぴり同情すべきところもある。私に寄せられた質問の中には、
インターネット上の日記は他人に見せることを前提に書かれていますか?
というようなものもあったが、よく考えてみると、実は、まさに新聞記事こそが他人に見せることを前提に書かれているのである。そこで、もし、この記者さんがWeb日記は本当は毎日更新されるHP以外の何物でもないと思っていたとしても、記事にする以上はなにがしか読者を引きつけるようなアレンジをする必要に迫られる。今回は月ぎめ購読者の多い新聞記事であったけれど、見出しのフレーズが売り上げや視聴率にダイレクトに反映するような週刊誌やTV番組では、単に「最近、毎日HPを更新する人が増えています」と紹介したところで誰も読んでくれない恐れが出てくる。となれば、本音がどうあれ、「...他人に見られることを意識したら、正直に書けないと思う」というような秘め事の日記と対比させ、何かしら異常現象であるように、あるいは新奇な現象であるように強調しなければ、多くの人に読んでもらうことを前提に書かれた記事になりえない。このあたり、Web日記を取材する前に、ご自分がどういうスタンスで取材記事を書くかということについて、記者さんご自身のご意見を先に披露してもらいたかった、という気もした。
【ちょっと思ったこと】
  •  20時からの「ザ!鉄腕DASH!!」で、5/1に絵画館前から御殿場までの100kmを渋滞の高速道路を通る自動車と、一般道を通る自転車でどちらが早く着くかという競争企画をやっていた。結果は自動車のほうが30分ほど早く着いたが、それでも6時間57分というから平均時速15kmのノロノロ運転であったわけだ。私自身は体験していないので何とも言えないけれど、30kmとか50kmの渋滞なんぞになったら、個々人がくたびれるのはもちろんだが、ガソリンの消費、二酸化炭素の放出、そして個々人を高速道路上に拘束することの経済的損失も莫大なものになるのではないかと思う。
     これを解決するには、まずは国民の祝日を企業単位で平日と取り替えられる制度を法律的に保障することが必要だろう。例えば、連休の休日分を5月下旬に全部振り替えてしまうというもの。企業間の取引上、一方的に休めないという問題もあるだろうが、せめて国立大の入試なみに、前期日程と後期日程にわけて休暇をとれば、特定日の混雑が解消できるように思う。
     このほかに考えられる対策としては、連休中の高速道路利用料金をJR特急料金のように割高に設定してしまうもの。たとえば普段の2倍の料金(とりあえずICから入った時の日時で決定するものとする)を徴収すれば台数が減って結果的に渋滞が解消される。もっともこのやり方では金持ちだけしか遠出ができないという不平が出てくるかもしれない。
     料金を平等にするのであれば、例えば、ナンバープレートの末尾の数字が偶数であるか奇数であるかによって通行できる車両を半減させるなんていう手だても考えられる。但し、仕事とか急病人を運ぶ必要があった時に、そういう車の例外的な使用をどういう形で認めればよいかという技術的な問題が残りそうだ。
【新しく知ったこと】
【5LDKKG作業】
  • キュウリ2本を収穫(合計14本)。ジャガイモ2株分、タマネギ5〜6株分収穫。
【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。)】