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9月29日(火)

【思ったこと】
980929(火)[心理]ふたたび血液型性格判断(4):零から壱のあいだ
 きょうはベーカリーレストランで外食、そのあと妻と深夜?のキノコ見物散歩に行ってきたために、日記を書く時間が殆どなくなってしまった。そこで、9/24の日記に書いた“「有る」ことと「無い」ことはどう違うのか”についてちょっとだけ補足をしておきたいと思う。ここでは、
ともすれば、「無い」を「0」、「有る」を「1」というように、排他的に物事をとらえがちである。
として、その危険性を指摘したつもりであったのだが、少々説明不足であったようだ。零か壱か、という二者択一型の思考をするまえに、少なくとも3つの点に留意する必要がある。
  1. 帰無仮説への理解:零を否定すれば壱になるというような考え方ができるのは、数学や古典的な論理学の世界だけだろう。経験科学では、零と壱は対等ではない。零を帰無仮説として壱を検証することのロジックをちゃんと理解しない限り、血液型性格判断を論じることはできない。
  2. 一般性や普遍性への理解:物理学であれば、地球上の某所で実証された効果や法則は、地球上のあらゆる場所、いや、太陽系周辺の宇宙のあらゆる場所でも成り立つ可能性が高い。これに対して、非常に多数の要因が同時に作用している人間行動の場合には、そういう普遍原理のようなものを追求してもあまり生産性のある結論は期待できない。要するに「ある効果が成り立つかどうか」というような仮説検証型の議論には限界があり、けっきょくは「成り立つ場合もあるし、成り立たない場合もある」というところに落ち着いてしまう。生産的な議論を進めるためには、当該の効果がどういう条件のもとで、どの程度の力を及ぼすのか、という生起条件探索型の研究に向かう必要がある。
  3. 多様な可能性への理解:二者択一の議論、もっと広く言えばカテゴリカルな思考には、多様な可能性を見失ったり、排除してしまう恐れがある。時間が無いので、細かい言及は避けるが「最高裁の判事の国民審査」の問題、「あなたは憲法改正に賛成ですか」というような質問、あるいは「右翼か左翼か」など....。次回以降に、詳しく検討していくことにしたい。
【ちょっと思ったこと】
  • 10/1から道路交通法の改正により、「一定のボランティア活動をすれば免停免除」という制度がスタートするというが、こういうものをボランティア活動と呼んでよいのだろうか。
  • 米国大リーグの本塁打争いは、結局マグワイヤの70本、ソーサの66本に終わった。この記録争いでは、もっぱら打者が本塁打を打ったことばかりを取り上げているが、投手がせっかく三振や凡打に抑えても賞賛されないのは不公平であるように思う。マグワイヤやソーサを本塁打にさせないことに最も功績のあった投手(但し四球で逃げたのはダメ)も何らかの形で記録に残しておくべきだと思う。
【新しく知ったこと】
【夕食後の夫婦の散歩】21日目。妻の歩数で5877歩。
  • 近くのベーカリーレストランで運動会見物に来ている義母を囲んで家族で食事。21時半頃に家に戻る。雨もかなり強く降ってきたのでどうしようかということになったが、時計台前で珍しいキノコを見つけたのでこれを見に行こうということになり、今までで最も遅い22時すぎの散歩となった。
【生活記録】
【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。【 】部分は簡単なコメント。)】