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9月28日(月)

【思ったこと】
980928(月)[心理]ふたたび血液型性格判断(3):「阪神タイガース優勝説」を思い出すわたし

 9/26の日記で「ABO FAN」の主宰者のOwadaさんが、「長谷川さんと対話」コーナーを立ち上げておられたと書いた。またそのさい、
率直なところ、「対話」なるものを勝手に始められたのには少々困惑している。できれば「長谷川ページへの感想」程度のコーナーにしてほしかったなあ
などと要望を述べたところ、私が確認できた15時頃までにはもう要望通りにタイトルが変更されていて、その素早い対応にまたまた驚く。ま、この方の血液型性格判断擁護活動には敬意を表するけれども、よくもこのように四六時中ガッタガッタと血液型ばっかり相手にしておられるものだと、少々心配になってくる。
 また、改名していただいた「長谷川コーナー」には、私がOwadaさんの「次の2つ質問の番号を選んでいただく」形式の質問にすぐに答えないことについて「数字を2つ書いていただくこと(反論2の回答)が面倒というのは私には理解できません。」などと催促をにおわす追記があったけれど【←私は面倒とは一言も言っていないぞ。念のため】、何でそんなに性急に回答を求めたがるのだろうか。またなぜ、「1.か2.か」などとパターン分けした回答を求めたがるのだろう。もしこの方が病床にあって明日かあさってにでも危ないという状況にあるならば、私も必死に回答を書くけれども、いまのこの日本で、「血液型性格判断」は、そんなに差し迫った大問題なのだろうか。私には、「血液型性格判断」それ自体を云々するよりも、この方が、何でこんなにせっかちに「反論への反論」ばかりに執着するのか、むしろこのことのほうに興味が出てきた。

 で、私のほうはあくまでマイペースの不定期更新でこの話題を取り上げていくつもりであるが、昨日は決して蝶やキノコの写真ばかりとってサボっていたわけではないのだ。ネットのアクセス状況が良いことを利用して、今後の執筆に役立ちそうなページをZipディスクにセーブしていたのである。

 まずは、私がいちばん面白いといったゴールデン血液型倶楽部
 「このページは心理学者たちによる血液型性格関連説研究の『なんか変じゃのう』というポイントをチクチクいびる」のが目的だそうだが、本当に、ページを拝見しているとチクチクという感触が背中のほうから伝わってくる。もっとも私個人は、「性格は行動の原因ではなく、性格を知ることは必ずしも人間理解には役立たない」とか「心理学研究における実験的方法の意義と限界」なんていう主張をする立場の心理学者だから、ホントのところは、この「Kimio Yudate」さんのページを全部プリントして、今度の心理学会の会場で配って一緒にチクチクしたいような気持ちもちょっぴりある。多少誤解もあるけれど、心理学の研究や、心理学教育の痛いところをついていることは確かだ。この「ゴールデン血液型倶楽部」には9/27の時点で全部で28個のファイルがあり、全部セーブして257KBの分量に達した。
 続いて、上に述べたOwadaさんのページを拝見に行ったが、こちらはさらに分量が多く、とうてい全部は見きれなかった。なかでも「メールの紹介」ページなどは、2ファイル合わせて300KBにも達するが、着信したメイル本文よりも、Owadaさん御自身の返信のほうが分量が多い。ざっと見積もって200KBもの返事を書いておられることになるが、この情熱はどこから来るのだろうか(←行動分析学的に言えば、何がこれを強化しているのだろうか)。

 Owadaさんのページは、あまりにも分量が多くてまだ13ファイル597KB分しか収集できていないけれど、その範囲で感じたことを率直に言えば、ずいぶんアンバランスだなあということ。というのは、「否定論」に対しては、あれだけ厳しく批判しておきながら、「肯定論」については、その適用に慎重論を唱えながらも、ほとんど無批判に受け入れてしまっているということだ。特に、能見正比古氏の主張内容については、まるでオウムの信者が麻原教祖を慕うかのごとく受け入れてしまっている。いや、Owadaさんが、宗教としてそれを信じておられるのだったら、私など、とやかく苦言を呈する筋合いのものではない。しかし、いやしくも科学を口にするのだったら、「否定論への反論」と同じ学究的な態度で、独自の体系的な性格論を構築する方向に前向きに進んでいってもいのではないかな。Owadaさんがじつは能見俊賢氏御本人であったというならば、あるいは能見さんの本を出版している会社関係者というなら別ですが....。(←ちゃんとした自己紹介が無い以上、こう言われてもしようがないんじゃないかな)

 さて、ここからは少々きつい皮肉になってしまうのだが、Owadaさんのページをざっと拝見してつい思い出したのが、20年以上前に、甲子園球場で貰った「阪神タイガース優勝説」のチラシである。阪神ファンだった私は、当時、京都から甲子園球場まで何度も足を運んだものであった。
あのころ活躍した有名な選手と言えば、古沢、江本、上田、安仁屋、山本(和)の投手陣、タブチくん、ブリーデン、ラインバック、藤田(平)、中村(勝)、佐野、川藤、榊原、...など。少し遅れて、岡田、真弓、掛布、小林、...。おっと脱線してしまった。

 そんななか、ある時、球場の入り口で「今シーズンは阪神が絶対に優勝する」というチラシをもらったのを記憶している。それには、巨人、広島、中日、ヤクルト、大洋(いまの横浜)、各球団の戦力に如何に欠陥があるのか克明に記されており、逆に阪神タイガースに関しては、投手も打線もすべていいことずくめの評価があり、それを読むとどう考えても今シーズンは阪神の優勝しかありえないという気になってくるのだ。しかし、結局、1985年になるまでは、決して優勝することは無かったのである。  何を言いたいか、わかりますかな。対戦するチームの欠点をいくらあげつらっても、自分のチーム側の戦力をきっちり整備しなければ優勝はできないということ。心理学研究の問題点に対する真摯な態度には心理学者たちももっと目を向けるべきだとは思うけれど、心理学者への反論なんかに依拠して自己の正当性や存在感をアピールしなくったって、きちっとしたデータの基づきオリジナルで体系化された「血液型性格判断」を提唱していただければ、自然に注目されるようになるはずだ。

 ということで、今日も時間が無くなってしまった。何だ、心理学者の反論っていうのはこんなものだったのかなどと書かないでほしい。本当に言いたいことは次回以降にあるのだ。1年ぐらいかけて、のんびり議論すればよいではないか。...と思ったところで冒頭に書いた「なんで、性急に回答を求めたがるの」か、と「なぜ、『1.か2.か』などとパターン分けした回答を求めたがるの」かという原因が分かった。「パターン分けして、すぐに答えを与える」ことこそまさに「血液型性格判断」が好まれる最大の特徴であったのだ。
<9/29朝追記>もうひとつだけ言わせてもらうが、自己紹介も無いままにたくさんの心理学者に一方的に質問メイルを送ったところで、返事をもらえないのは当然ではないだろうか。正体不明の人に苦労して返事など書いたって、すぐ逃げられてしまう可能性だってある。少なくとも私自身は、この方からのメイルは題名だけしか見ずにさっさと「迷惑メイル」boxに放り込んでしまった。先ほどこれを掘り起こしてみたところ、いただいたのは5/4、初めて中身を拝見したが、この方が「小和田」ではなくて「大和田」であることを初めて発見。メイルのやりとりなんてそんなものなんですよ。
【ちょっと思ったこと】
【新しく知ったこと】
【夕食後の夫婦の散歩】20日目。妻の歩数で3689歩。
  • 今晩は何といってもキノコ見物だ。昼間みつけた場所へ妻を案内する。事務局前〜薬学部周辺
【生活記録】
【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。【 】部分は簡単なコメント。)】
  • 大相撲の元小錦の塩田八十吉さん(34)が、28日夜に記者会見。退職した理由として、6、7年前から続けているボランティア活動と親方業との両立困難をあげた。