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9月3日(木)

【思ったこと】
980903(木)[天文]「未確認飛行物体」の正体
 かやすがさんの掲示板に9/2の夜、「未確認飛行物体」についての書き込みがあった。夜8時ごろから11時過ぎまで、金星の3倍位の光る物体が浮かんでいたというものであった。さっそく、9/3の夜22時前に空を見上げる。確かに、あった。ああ、あれならUFOと間違えてもおかしくないほどに明るく見えた。

で、正体は何かと言えば、木星だ。天文年鑑によれば、8月下旬からマイナス2.9等星の明るさで光っているが、ここ数日、秋空で空気が澄んできたため、特に明るく見えるのではないかと思う。天文年鑑をさらに詳しく読むと、木星は1999年に近日点通過となり、今年もすでに46”を越える視直径となる。
明るさだけから言えば、金星のほうは今年はマイナス4.6等まで達したので遙かに明るいはずなのだが、高度が低いので、今見えている木星と同じ程度の明るさにしか見えない可能性がある。しかも、前にも日記に書いたことがあるが、今年の金星は年始と年末以外はずっと明けの明星になるという珍しい年であり、朝の暗いうちから空を眺めない限りは金星に出会うことがない。このように、同じ空で比較ができないことも、「金星の3倍位」という強烈な印象を与える一因になったものと思われる。
【ちょっと思ったこと】
  • 長野県須坂市で毒物が混入された缶入りウーロンを飲んで死亡者が出るという事件が発生しているが、テレビや新聞紙上で、某犯罪心理学者や精神科医が、またまた犯人像についての不確かな推測を披露している。こういう人たちが、かつての宮崎勤事件、神戸の連続児童殺傷事件の時に、いかにいい加減な推測をしていたか、犯人が捕まったとたんに、事実にあうように解釈を作りかえていたことか、思い起こしてもらいたい。
    9/4の朝日新聞にも「識者」3名の見解が紹介されていたが、記者による作文、あるいは編集上、発言内容の一部を削除したために真意が伝わらなくなっている可能性があるとはいえ、まったく呆れてしまう。
    • 岩○弘○・○洋大名誉教授(犯罪社会学):“自らが死刑や無期懲役となりうる犯罪に手を染める犯人は、現実感覚を全く失っている”【あたりまえではないか。現実感覚を失わない人が犯罪を犯すわけがない。「犯人は道徳感覚を全く失っている」とか、「犯人は善悪の区別がつかない人だ」と言っているようなもの。】
      ちなみに、この岩○教授は、宮崎勤が「今田勇子」名で犯行声明を送りつけてきた時には、「男性や子供のある女性には分からない心理描写もある、女性と偽って五千字もの文章は書けない」(産経新聞、1989年2月12日付)とか、告白文が届いた時には、「文中の“高齢、切開”などは女性らしい表現だ。男性だったら何千字にも及ぶ犯行声明を二度にわたって送ってくるということがあるだろうか」(産経新聞、1989年3月12日付)などと言っておきながら、その舌の根も乾かない半年後の宮崎勤逮捕後には「おとなしく目立たず、暗い印象の青年だということだが、想像していた犯人像に近い。」(日経新聞、1989年8月11日)などと、平気で前言をひるがえした人物だ。
    • 作家T氏:“管理にかかわる人は危機感と自覚を持ってほしい”【「政治家も自覚」、「官僚も自覚」、...何でも「自覚」で片づくなら、世の中何も不正はおこらない。「〜が起こるのは自覚が足りないから。もっと自覚せよ」というのは、行動を変えるための方策としては何の役にも立たない。】

    なお、犯人逮捕前の事前推理と逮捕後の事後解釈がいかに食い違っていたかを示す資料が、ジオの別館上にあるので、ご参照いただきたい。
  • 大リーグでホームランの新記録が期待されているマグワイヤとかいう人、どことなく昔のブリーデン(知っているかな?)に似ている気がする。
【新しく知ったこと】
【生活記録】
【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。【 】部分は簡単なコメント。)】
  • 3日16時58分頃、岩手県内陸北部で震度、マグニチュード6.0の地震。岩手山の噴火に伴うものではない見込み。
  • 東京地検は3日、東洋通信機が装備代金を水増し請求し返納する際に返納額を不正に圧縮して国に約17億円の損害を与えたとして、防衛庁調達実施本部の元副本部長・上野憲一容疑者(59)ら4人を逮捕。
  • 9/3のNY株式は、マイナス100.15ドルの7682.22ドル。円は1ドル134.05〜.15
  • 恐喝未遂容疑で起訴された不動産管理会社社長から接待を受けていた問題で、岡山県警は本部長ら25人を処分。うち接待に直接かかわる処分では3人に論旨免職。