当月のインデックスへ戻る

7月13日(月)

【思ったこと】
980713(月)[生活]懲りずに選挙ネタ:投票日翌日の各党のホームページへの対応
 参院選直後、各党がホームページでどう対応したのか、上位4党についてちょっと調べてみた。なお、調査したのは7/13の20時すぎ。この日記をアップする7/14朝の時点では内容が変わっているかもしれないのでご留意願いたい。
  • まず、自民党。アクセスするとまず「プラスの所を押してください」というような画面になる。言われる通りに押してみると橋本総裁の笑顔があった。開票速報のページはあったものの、全体としては投票日前のページがそのまま残っており、次の総裁候補選びに対応しきれていないような印象を受けた。
  • つぎに民主党。開票速報ページもあったけれど、やはり投票日前のページという印象。野党第一党の割には、簡単な声明が掲載されているのみで少々物足りない。
  • 共産党は、さすがにデータ重視が徹底しており、都道府県別の得票率、前回との比較などの表が細かく掲載されていた。
  • 公明。開票速報のページに比例区の当選者名が掲載されていた。他党の当選者名まですべて掲載してあるのは仏心か。
  • ホームページのurlにも面白い特徴があった。民主党と共産党は英語表記の略称。自民党と公明は日本語のローマ字読み。「公明」は英語表記でも「komei」なのだろうか。共産党の英語表記は「Japan Communist Party」だと思っていたが、Japanではなくて「Japanese Communist Party」ということを初めて知った。
  • 英語名と言えば新進党の英語表記、たしか「Frontier Party」はなかなかよかった。名前とは裏腹に分裂してしまったけれど...。それより昔に細川さんの「日本新党」というのがあったけれど、まさか「New Japan Party」ではあるまいな。「太陽党」は「Sunny Party」だったりして。いずれもホームページで確認する前に消滅してしまった。
【ちょっと思ったこと】
  • 参院選で惨敗した自民党の橋本首相は13日午後、「敗北は私一身のことだ」と語り、敗北の原因が、党の景気対策や経済政策の誤りにあるのではなく、首相の個人責任にあるとして辞任を表明したという。日本的な反省のしかたと言えばそれまでだが、選挙というのは政策論争の場では無かったのか。トップの交代で乗り切るのではなく、政策の誤りの部分がどこにあるのか、どこが理解を得にくかったのかをきっちりと点検することのほうが先決ではないか、という気がしてならない。
  • もっとも、今回の選挙では「業績評価投票」論というのもあるそうだ。7/14朝日新聞文化欄で、小林良彰氏がこれを論じている。小林氏の言葉によれば、「業績評価投票」というのは「自分の生活状態感や景気状態感を基準にして」、良いと思えば与党に、悪いと思えば野党に投票する傾向で、これまでの我が国では見られなかった傾向。これまではむしろ逆で、その根底には日本型再配分システムのもとで「中央との太いパイプ」を強調する政権党が優位に得票できるという背景があった。国の財政破綻によってこの効果が無くなったという氏の主張には説得力がある。
    もっとも、この「中央との太いパイプ」の無力化がその原因であるとするならば、地方での自民党の得票率がもっと下がったような気もする。むしろ、景気対策や財政再建問題についての議論があまりにも専門的レベルになったために有権者の選択能力を超えてしまい、結果的に業績以外には確かな判断材料が無かったことが「業績評価投票」の最大の原因になっているのではないかと思える。
  • 7/14の朝日新聞に各党の都道府県別の得票率が出ていた。上位6党について、最も得票率の高い所と低いところを調べると以下のとおり。ただし比例区のみで比較。また、見落としがあればこちらまでお教えいただければ幸いだ。
    • 自民 佐賀(37.5%)|大阪(17.9%)
    • 民主 愛知(30.1%)|高知(11.4%)
    • 共産 京都(25.6%)|鹿児島(8.0%)
    • 公明 大阪(20.0%)|富山(7.8%)
    • 社民 大分(17.9%)|和歌山(4.1%)
    • 自由 和歌山(16.9%)|沖縄(3.5%)
    全体として、たとえば韓国で見られるような極端な地域差は認められない。ただ、昨日の日記でも指摘したように、自民党は東京、神奈川、大阪、兵庫、長野で比例区の得票率が20%を割り込んでいる。長野での低下は斎藤さんに聞いてみないと分からないが、他はすべて大都市で支持を失っている表れと言えるだろう。大都市住民の5人に1人以下しか支持していない政党が政権の座を維持しているというのは、考えてみればまことに奇妙な現象だ。
  • 7/14朝日新聞の資料によると、選挙区当選者の最低得票は鳥取選挙区の当選者で12万8085票。落選者の最高得票は東京選挙区の落選者で62万3483票。日記猿人界でちょっと話題になった神奈川選挙区のツルネン・マルテイさんは50万2712票で、全候補者を得票順に並べた場合には28位に位置していた。比例区の当選ラインは約100万票。古川さんが7/9の日記で話題にしていた江本孟紀氏はドント式配分で49位の滑り込み。どういう面をひっさげて登院するのか興味深い。
【新しく知ったこと】
【リンク情報】
【生活記録】
【家族の出来事】
【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。【 】部分は簡単なコメント。)】
  • 岡山県内で不在者投票をした人は88364人で前回の2.67倍[NHK7/14朝のニュース]