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昨日の日記

6月20日(土)

【思ったこと】
980620(土)[一般]人間界の左と右(2)
 昨日の日記の回転寿司の廻る方向について、いくつか情報をいただいた。その1つ、りえさんから、(右利きの人の場合)皿が右から左方向に動くほうが右手で取りやすいのでは、という御意見をいただいた。
 皿が左から右に動く方ばあい、皿の進行と右手の手のひらが向き合うのでかえって取りやすいようにも思えるが、これでは手のひらへの衝撃が大きい。皿をおいかけるようにして取る場合には、さらの進行方向と手のひらの移動方向が同じ向きの方が衝撃が少なくて済む。このことが右回りの回転が多い理由になっているとすれば納得できる。さすがはりえさんだ。
【訂正追記】りえさんのご意見は、右回りなのは、左手でお皿を取りやすい・・ということだったので訂正します。つまり、右手にはお箸を持っているから、左手でお皿を取ると。回転寿司は気楽に食事が出来る場所だから、多少、行儀が悪くてもいいのではないかな、と。ということ。となると、上記の考察は見当ちがいということになるなあ。うーむ。ますます分からなくなってきた。


 この回転寿司に限らず、人間界にはいつの間にか左右の方向や位置が定まってしまった現象があるようだ。その中には、
  1. 純粋に人間工学的にみて根拠のある場合(といっても多くの場合は、右利きの人を基準にした場合が多い)
  2. 何の根拠もないが、初期条件が偶然的に決まり、以後普及の過程で受け入れられていったもの。
  3. ほんとうは逆のほうが合理的なんだが、今さら変えられないもの。
というように分類できるかと思う。これらを念頭におきながら、思いつくままに日常現象を考えてみたい。
  • 陸上競技トラックが左回りなのは、右足が利き足の人にとっては、おそらく右足を外側にして走ったほうが力が出しやすいためであろう。とすれば上記の1.に該当する。
  • 車のアクセルが右足側にあるのも同じ理由か。もっともマニュアル車の場合、クラッチ操作を右手でしたほうが良いのか(これは左ハンドル車の場合で、左手だけでハンドルを握ることになる)、逆のほうが良いのか(日本国内の場合)は、何かしら差がありそうに思える。
  • 自転車やバイクは進行方向に向かって左側から乗ることが多いように思う。とすると、進行方向に向かって左側に歩道があったほうが(つまり車は左通行)安全であるような気がする。
  • 横書きで文字を万年筆や筆で字を書く場合には、(右手を使う限りは)左から右に書いたほうがインクの字がこすれなくて合理的だ。これに引きずられる形で、数列はもとより、「(BACK)過去」と「(NEXT)未来」のボタンを置く場合にも、左側に古い方を置くしきたりが定着している。
  • 大勢の人が通行する地下道では、人の流れは左側通行になりやすい?
  • 遊園地、テーマパークなどの遊具は、殆どが進行方向に向かって左側から乗車するようになっている。これはより安全を保つために、バスやタクシーの乗車方向に合わせたものだという説があるが、だとすれば、米国などのように車が右側を通行する国の遊具は逆向きに乗るのだろうか?
  • 右利きの人の場合、馬、バイク、自転車などに乗る時には、進行方向の左側から乗ったほうが乗りやすいように思える。とすると、「馬や車は左側通行」としたほうが、道路の端側から乗車できるのでより安全ではないかという説が浮かんでくるが、実際はどうなんだろうか?
  • 航空機は外国でも例外なく進行方向の左側から乗降していたように記憶しているが、何か取り決めでもあるのだろうか。
  • 冷蔵庫は正面から見て右側方向にドアが開く型のほうが圧倒的に製造台数が多いと聞いたことがあるが、右利きの人の場合、左手でドアをあけて、右手で中の物をとったほうが便利であるような気がする。
  • 重い荷物を右手に持ちながら頻繁に出入りするドアは、左手で開け閉めできるようが便利だ。但し、玄関の扉のように鍵を差し込む必要がある場合には、右手で開けられるほうが便利。
【ちょっと思ったこと】
  • 6/21朝日新聞「窓」に五輪招致合戦の話題があった。長野五輪招致では約20億円の招致費の会計帳簿が消える不始末があったそうだ。そもそも五輪開催地がIOC委員への賄賂の額で決まるようでは困るし、そのために公金が使われるのは大問題だ。各国がこぞってIOC委員の所得や資産を公開し、合わせて規定の視察以外の招致を一切禁止する取り決めを結ぶ必要があるだろう。といってもIOC委員が自分たちの手で自粛に乗り出すことはあり得ないから、政府レベルでの協議が必要になってくるとは思う。
  • 同じく6/21朝日の地方総合版で、京都市左京区岩倉にある、通称「モヒカン山」がとりあげられていた。1982年10月に京都市が山の約4割を保全緑地として残すことを条件に、宅地開発業者に開発を許可したため、山が削り取られてモヒカン刈りの頭のようになってしまった。その後の住民の訴えにも関わらず市は翌年2月まで作業中止命令を出さず、89年10月にはこんどは「原状回復は技術的に困難」として約2割を緑地公園として市に提供させることを条件に山の殆どを削る開発を許可し、その後住民の訴えで係争中になっているという。
    この事件のことは以前にも聞いたことがある。京都では他にも右京区の山が同じような乱開発によって原状回復困難な状況に陥っているとも聞いた。地元の住民の中には「無様な格好になってしまった以上、削り取るしかない」という声も出ているようだが、ここはこの際、「目先の利益に目がくらんだ悪徳業者とそれに迅速に対処できなかった自治体の放漫行政」による里山破壊の記念碑として、このままの形で保存してもらいたいものだと思う。
    余談だが、五山送り火で知られている右大文字〜比叡山の滋賀県側山麓にも、私が学生時代の頃から宅地造成が行われていたように記憶している。また、このページの「きょうのおかやま」によく出てくる半田山も、一見すると吉備高原の山並みに連なっているように見えるが、実際はその北側には大規模な宅地が造成されている。
【新しく知ったこと】
  • 昨日の日記で、回転寿司が売れ残る状況を図示してみたが、当初「○」と「●」の文字を1行に表示したところ、ブラウザによっては、枠内でうまく改行されないことが判明した。 こちらに、「○」だけが1行に表示されたサンプルを示す。あなたのブラウザではどのように見えるでしょうか?
    この現象については、確か、きむあつ氏だったかてっしー氏だったか、どなたかが過去に指摘しておられたと思う。どなたか該当ページをご存じの方は、こちらまでお知らせいただければ幸いだ。
【リンク情報】
【生活記録】
【家族の出来事】
【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。【 】部分は簡単なコメント。)】
  • ワールドカップサッカー1次リーグで、日本はクロアチアに0-1で惜敗。