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昨日の日記

6月16日(火)

【思ったこと】
980616(火)[因得]さすが生協インターネットと思ったが...
 生協インターネットの案内チラシを見た。それに面白いことが書いてあったので一部紹介させていただく。
  1. WWW閲覧、メールの送受信にしても、使用した作業が終われば、なるべく電話回線を切っていただく。(インターネット回線混雑の緩和になるとともに、電気代節約にもなり、地球にやさしいインターネット利用にもつながります。)
  2. NTTでのテレホーダイ契約をされますと、夜間一定時間内での通話料金が固定となります。...【中略】...だからといって、使わない時間には、1.の理由でなるべく切っていただくと、省エネ・スムーズな回線接続が可能となります。
  3. また、テレホーダイ契約でのご利用時間のピークは24時〜25時半の間に集中しており、この時間を避けての早朝などの利用でしたら、先程の時間帯の倍以上での快適さを受けられますので、是非お試しください。また、健康な生活のためにも、早寝早起きを実践するのにも良いかと考えます

 ネット利用料金は固定料金(使いたい放題)と従量制に大きく分かれる。これは別の例で言えば、スキー場で一日券を購入するか回数券を使うかということと同じで、行動分析学でいう強化スケジュールの問題と密接に関連している。一日券を買った人は、最低限その元をとるまでは何度もリフトに乗ろうとする。いっぽう、回数券の購入者は、その日のスケジュールに合わせて、予算を超えないように計画的にリフトに乗るようになるだろう。
 こうした強化理論の観点から生協の呼びかけを考えてみると非常に興味深い。生協ネットは、入会金4000円、年間利用料金12000円の固定料金制だから、テレホーダイと組み合わせれば、ちょうどスキー場で一日券を買ったような状況が発生する。呼びかけは、料金システムによってコントロールされる度合いの高い行動を、「地球にやさしい」「省エネ」「他の利用者への配慮」「健康的な生活」という、さらに高度なルールで言語的に強化して、「改善」を試みるものである。とはいえ、この高度なルールに関しては、個々の行動に対する具体的で確実な結果が用意されていない。行動分析学的に言えば、これだけで行動の「改善」をめざすことはかなり困難であるように思われる。
 今回の呼びかけがどのような形で利用者に伝えられるのかはよく分からないけれど、今後の利用形態の推移に注目していきたいと思っている。
【ちょっと思ったこと】
  • 市民団体の調査によれば、兵庫県明石から山口県響灘までの海岸総延長1755kmのうち378km(21.6%)は工場群や基地などにより立入禁止。また、自然海岸376kmに対して、構築物のある準自然海岸が152km、コンクリート海岸は849kmにのぼっているという[6/17朝日]。本来海岸というのは誰の持ち物でもなく、自由に立ち入りができ、波の音を聞いたり潮干狩りをして楽しめる場所であったはずだ。工業立地上やむをない所も多いとは思うけれど、産業優先ではなく、心の癒しの場所の1つとしてもっと自然海岸の意義を見直すべきかと思う。
     東京湾の葛西臨海公園のように人工的に海岸を再生し憩いの場として見直す動きも出ているようだが、瀬戸内沿岸各地では、未だそこまでは海岸の意義が見直されていないように思う。
【新しく知ったこと】
  • 海が完全に干上がったとするとそこに残された塩分は地球全体を40mの厚さで覆い尽くすほどになるそうだ[6/16たけしの万物創世記]
  • 6/17朝5時台のNHKの気象情報によれば、雨粒の形は、水道の蛇口から垂れる水滴のように上部がとがった形を想像しがちであるが、実際は平べったいUFO型をしているという。空気の抵抗を考えれば当然であろうが、なぜか雨粒の形をそのように描いた絵は少ない。もっとも現実に我々が見ているのは静止した雨粒ではなく、落下中の軌跡にすぎないわけだが。
【リンク情報】
【生活記録】
【家族の出来事】
【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。【 】部分は簡単なコメント。)】
  • 平成10年度厚生白書は、「『母性』の過剰な強調が、母親に子育ての過剰な責任を負わせた」として、母性神話や3歳児神話を否定。少子化の一因を「男は仕事、女は仕事も家庭も」という新たな男女の役割分業にあるとし、子育てへの父親の積極的な参画を提言。
  • 6/17の朝日新聞社説:「土建国家」から「生活国家」への転換、債務超過に陥っている銀行への延命工作を止める、NPO重視などを打ち出す。
  • 6/16夜、クレジットカードの信用照会にトラブルが生じ、カードが使いにくい状態がおよそ5時間続く。NTTデータ通信のコンピュータのプログラムにバグ?[NHK6/17朝のニュース]